リニア新幹線山梨区間「2031年の完成目指す」 JR東海が発表 山梨県
JR東海は4日、リニア中央新幹線の山梨区間の工事について、2031年までの完成を目指すと発表しました。
リニア中央新幹線をめぐっては3月29日、JR東海の丹羽俊介社長が「未着工の静岡工区が開業の遅れに直結している」などとして、目標だった2027年の開業を断念する考えを示しました。
こうした中、JR東海は4日、山梨県駅などに関する工事発注の見通しを公表しました。
それによりますと、山梨県駅については今月から契約業者を公募し、今年度内をめどに契約を結ぶ見通しで、駅舎の着工は来年度を目指します。
JR東海の担当者
「山梨県駅は2027年までに工事を完了させることは難しく、工期を約80カ月と設定することにした」
一方、駅舎を含む県内区間の工事完了時期については2031年としました。
JR東海の担当者
「静岡工区と比べると今の遅れの範囲の中なので名古屋までの開業時期に影響を与えるものではない」
山梨県駅は東京ー名古屋間で唯一の未着工駅となっています。
駅周辺の関係者は「着工時期を知って安堵した」とした上で、県や甲府市に対し「駅周辺整備も遅れずに進めてほしい」と話しています。
一方、長崎知事は「工期が設定されたことは一歩前進。県としては開業時期に左右されず、地域の価値を高める取り組み進めたい」とコメントしました。