30代の会社員男性が出会い系サイトで知り合った相手に210万円相当の暗号資産をだまし取られました。

　笛吹警察署によりますと、男性は去年7月下旬ごろ、出会い系サイトで台湾出身という日本人女性の名前の人物と知り合い、SNSで連絡を取り合ううちに好意を持つようになりました。
　
　その後、男性は相手から「最初の取り引きでは利益が少ないかもしれないが、取り引き回数が増えるにつれて口座に蓄積される資金も増えていく」「未来のために一緒に努力することができる」などと暗号資産による投資を勧められました。

　男性は暗号資産取り引き用のアプリをインストールして去年8月、指示されたアドレスに現金20万円分の暗号資産を送金しました。すると、サイト上で利益が出たように表示されたため、さらに2回にわたり計190万円分の暗号資産を送金したということです。

　男性は利益分を出金しようとしたところ、相手から「税金を入金しないと出金できない」などと言われたのを不審に思い、インターネットで調べたところ同様の詐欺被害があったため、被害に気付いたということです。

　警察はSNSで連絡を取り合うようになった面識のない相手から突然、投資を勧められたり、利益分を出金しようとすると税金などの名目で、さらに現金を要求されたりするのは「SNS型ロマンス詐欺」の特徴だとして、注意を呼びかけています。