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【速報】奈良「飛鳥・藤原」遺跡群をユネスコ世界文化遺産に推薦決定「十分な保護受けている」文化庁

2024年9月9日 12:40
【速報】奈良「飛鳥・藤原」遺跡群をユネスコ世界文化遺産に推薦決定「十分な保護受けている」文化庁
藤原宮跡(奈良・橿原市)

 9日、文化庁でユネスコの世界文化遺産の候補を審議する文化審議会の会合が行われ、奈良県の「飛鳥・藤原」遺跡群について、ユネスコに世界文化遺産として推薦することを決めました。

 推薦が決まった「飛鳥・藤原の宮都」は、奈良県明日香村を中心に、橿原市や桜井市などに残る22の遺跡などから構成されます。飛鳥宮跡や藤原宮跡のほか、飛鳥寺跡、石舞台古墳、キトラ古墳、高松塚古墳などの遺跡などに加えて、香具山・畝傍山・耳成山の大和三山も含まれています。

 推薦書の中では、「中央集権体制が誕生・成立した過程を、2つの連続する時代の宮都の変遷から示すことができる唯一無二の資産」だとしています。

 奈良県などで作る協議会は、2026年の世界文化遺産登録を目指していましたが、去年の答申では、「遺跡の保護が十分ではない」として推薦を見送っていました。

 9日の会合後の会見で、文化庁の担当者らは、今年度改めて進捗状況などを確認した結果「構成資産は十分な保護措置を受けている」などとして、推薦することが適当だと判断したことを明かしました。

 文化庁は9月中に暫定的な推薦書をユネスコに提出した上で、2025年1月末までに正式な推薦書を提出し、2026年夏ごろのユネスコ世界遺産委員会での登録を目指すということです。

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