8月7日から始まった夏の甲子園。

　神田貴央 記者
「座席のチケットはインターネットなどで買うことができますが、なんとすべて売り切れています」

　今、このチケットをめぐってトラブルが相次いでいます。

　トラブルに遭った女性
「高校野球を利用して、こういうことする人がいるんだなと、すごく残念な気持ちでした」

　14日の試合を観戦する予定だった女性。2日前に試合のチケットを譲ってくれる人がいないか、 SNS上で呼び掛けたところ…

　届いたメッセージ
「初めまして。まだ、8月14日のチケット探してますか？」

　見知らぬ人からメッセージが。相手はチケットを持っている証明として、画面を見せてきたうえで、電子決済用のQRコードを送ってきました。提示された金額は正規で購入するのと同じ、1枚4200円に手数料を加えた額でした。

　女性が返信したメッセージ
「ありがとうございます。お支払いをさせていただきましたので、ご確認ください」

　しかしその後、相手のアカウントは消え、連絡も取れなくなったのです。

　トラブルに遭った女性
「『自分の応援している学校が負けたから譲ります』という話だったんですけど、その言葉に信ぴょう性があるなと思って信じてしまいました。冷静さに欠けていたなという思いです」

　SNS上ではトラブルの報告が相次いでいて、高野連もホームページ上で注意を呼び掛けています。また、兵庫県警にも今月10日以降、同じような相談が8件寄せられているといい、詐欺の可能性もあるとして詳しい状況を調べています。