岸和田市長が2度目の不信任で自動失職 市長選に立候補へ「まだまだしなければいけないことがある」
大阪府岸和田市の市長への2度目の不信任決議が可決されました。市長は自動失職し、今後、市長選が行われます。
17日から始まった岸和田市議会。
「永野耕平 岸和田市長を信任しない」
「大義なく議会を解散し、莫大な税金を使った」などとして永野耕平市長に対し、市議会は2度目の不信任決議案を提出しました。
岸和田市議会は昨年12月、市長が女性との不適切な関係をめぐり「市政の混乱を招いた」として、1度目の不信任決議案を可決。
岸和田市・永野耕平 市長(去年12月)
「この不信任決議に大義がないと私は感じています」
これに対し永野市長は、妻が同席した会見で「議会を解散する」と宣言し、市議会議員選挙が行われました。その結果、新人2人を除く22人の前職が当選。議会の構成は大きく変わることはありませんでした。
岸和田市・永野耕平市長(今月3日)
「(自身への)不信任案に賛成した方が票を伸ばしているので、それが民意だと思いますね」
そしてこの日、2度目の不信任決議案が提出され…
岸和田市・烏野隆生 議長
「本件は原案の通り可決されました」
出席した23人の議員全員が賛成し、可決されました。永野市長は2度目の不信任で法律の規定により「自動失職」となり、今後50日以内に市長選が行われることになります。
(Q:立候補したいという思い?)
岸和田市・永野耕平市長
「はい。市政について改革も道半ばですし、まだまだしなければいけないこともあると考えているからです。市民の皆さんに、岸和田をどんな街にしていくかということを、もし選挙戦になったらお話しさせていただくのだろうと思います」
選挙管理委員会によりますと、市長選には少なくとも約4400万円の費用が必要とみられていて、先日の市議選と合わせると費用は1億円を超える見込みです。岸和田市のかじ取りを誰が担うのか、議会の混乱の末、有権者の判断に委ねられることになります。