運送大手のヤマト運輸が兵庫県警と協定を結び、荷物を配達する際に特殊詐欺などへの注意を呼びかける取り組みが9日から始まりました。

　ヤマト運輸が協定を結んだのは生田署など神戸市中央区にある3つの警察署です。

　ヤマト運輸のドライバーが、中央区内の配達先を訪れた際、荷物と一緒に警察が作成したメッセージカードを手渡し、特殊詐欺や交通事故への注意を呼びかけます。

　警察によりますと、中央区では、今年上半期だけで約1億1000万円の特殊詐欺の被害が出ていて、すでに去年1年間の2倍近くに跳ね上がっています。

　兵庫県警生田署の蓮井賢一 署長は、「（各家庭への）情報提供などを行っていますが、警察の活動だけではおのずと限界がございます。大きな効果が表れることを楽しみにしております」と施策への期待を語りました。

　この取り組みは9日から始まっています。