【年金企画】まな板が牛乳パック⁉不要な物は一切買わない節約家に密着!楽しみは“好きなことに時間を使うこと” 「100点!幸せですね」月の半分以上通う“ある場所”とは―
2024年10月15日(火)は、2か月に一度の年金支給日。苦しい生活の中、前向きに生きる年金受給者たち…。今回『ミヤネ屋』が密着したのは、日用品を安いときに買い溜め、牛乳パックをまな板として再利用する節約家。“好きなこと”に時間を使う日々の中、最も「幸せ」を感じることとは―。
■「2週間前ぐらいかな?救急車で運ばれました」年金受給者の男性に一体、何が―
約18万円の年金を確認しに銀行に来たという、糠塚(ぬかづか)裕行さん(67)。
…って、お顔、大丈夫ですか!?
(年金受給者・糠塚裕行さん)
「これ、ちょっと自転車でこけて(笑)2週間ぐらい前かな?救急車で運ばれました」
なんと、自転車で転倒。全治1か月のケガをしたといいます。
Q.年金は、入っていましたか?
(糠塚さん)
「入っていました」
■先々のことを見据え節約…生活費を年金受給額の半分に抑える“秘訣”とは?
どんな生活を送っているのか、そのお住まいを覗かせていただきました。糠塚さんは、3LDKの分譲マンションに一人暮らし。年金暮らしの老後に備え、15年前に購入したといいます。
その理由は―。
(糠塚さん)
「将来、介護施設って話を聞いたら、2人部屋や1人部屋はなかなかなくて、私らみたいに年金が少ない人やったら、5~6人ぐらいで入るでしょ。できたら80~90歳ぐらいまでは、気ままに暮らしたいなと思います」
糠塚さんは結婚経験がなく、両親もすでに他界。頼れる身寄りもないため、常に先々のことを見据えながら過ごしています。
健康のことを考え、食事の栄養にもこだわっているといいますが、毎月の生活費は?
(糠塚さん)
「食費は、月3万円ぐらい。電気・ガスの光熱費と水道代が、月1万円。あとは、携帯電話料金が5000円ほど」
生活費は、年金受給額の半分ほどに抑えています。
その秘訣が―。
(糠塚さん)
「これ、お酢です」
Q.買い溜めているんですか?
(糠塚さん)
「そうです。安いときに。100円の時に買っておかないと」
また、お家の一室には―。
(糠塚さん)
「物置みたいな感じですね。ティッシュとか」
Q.これは、安い時に買い溜めしてって感じですか?
(糠塚さん)
「そうですね」
そして、溜めている牛乳パックの使い道は、なんと“まな板”として再利用!徹底した節約っぷりで、不要な物は一切買わないといいます。
■27歳のとき病が発覚…1年間の入院生活の後、数々の資格を取得した努力家
大学卒業後、自動車会社に入社した糠塚さん。約4年が経ち、仕事にも慣れてきた矢先、27歳の時に『結核』が判明。1年間の入院生活を余儀なくされ、会社を辞めざるを得なくなったといいます。
その後、新たな職に就こうと『職業訓練校』の電気科に通い、数々の資格を取得。努力の甲斐あって、1年後にはビル管理の仕事に再就職を果たしました。
(糠塚さん)
「メンテナンスやから、例えば蛍光灯を替えたり、向こうの人のオーダーで配線工事をしたり、トイレが詰まったら、その詰まりを取ったり」
Q.仕事は定年(65歳)までされていたんですか?
(糠塚さん)
「そうです、定年までね」
■「逆に時間が足りない」読書に旅行に…年金生活の楽しみは“好きなことに時間を使う”
男一人、働き詰めの毎日を送ってきた糠塚さん。年金生活となった今、“日々の楽しみ”とは…?
(糠塚さん)
「“暇”というのは、ないですよね。そこにもあるように、本も図書館で借りたりしていますし、本をある程度見て、テレビも見てという感じで…逆に時間が足りない」
退職したことによって増えた自由な時間は、“自分の好きなこと”に使っています。
また、目的を持たず、一人で“ぶらり旅”をするのが趣味だといいます。
(糠塚さん)
「日帰りで旅行に行きます。四国とか行きますね。あと、伊勢神宮・熱田神宮・蒲郡とか、その辺を日帰りで行ったり。『青春18きっぷ』を使って、あれは春・夏・冬とありますから、年4回ぐらい行く機会もあるし。まあまあ、一日当たり2500円やから」
Q.ちなみに、次の旅の計画は?
(糠塚さん)
「やっぱり海外に行きたいね、ヨーロッパとか。海外に行った時期もあったんです」
これまで、シンガポールやタイ・アメリカなど、6か国を旅してきた糠塚さん。「70歳までには、まだ行ったことのない国に行きたい」と話していました。
■「100点です、幸せですね」1か月の半分以上通う“お気に入りの場所”
そんな糠塚さんには、2~3年前から通っている“お気に入りの場所”が―。
(糠塚さん)
「銭湯やと、家の風呂と違って足を伸ばせますよね。家の風呂って、足を伸ばせないじゃないですか。やっぱり銭湯に入ったら、くつろげるというか。だから、お風呂に入っているときが、一番良いですね。外のお風呂、露天風呂みたいな」
現在は、1か月の半分以上銭湯に通い、日々の体の疲れを癒しているといいます。
年金を受給した日も、銭湯へ―。
入浴すること、約30分。温か~いお湯で体を癒し、ゆったりと流れるこの時間が、糠塚さんにとっての“憩いの時間”です。
Q.今日の湯加減は、どうでしたか?
(糠塚さん)
「最高ですね、やっぱり体の疲れも取れるし」
Q.湯加減に点数をつけるとしたら、何点ですか?
(糠塚さん)
「100点です。幸せですね」
(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年10月21日放送)