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海遊館のシンボル「ジンベエザメ」が“お引っ越し” 生態調査のため太平洋へ 新しい海くんお披露目

2024年10月3日 17:55
海遊館のシンボル「ジンベエザメ」が“お引っ越し” 生態調査のため太平洋へ 新しい海くんお披露目

 海遊館のシンボル「ジンベエザメ」。世界最大魚類の“お引っ越し”に密着です。

 なにわの行楽地「海遊館」のシンボル・ジンベエザメ。メインの「太平洋水槽」を優雅に泳ぐのはオスの海くん。実は2日が最後の展示でした。

 来館客
「え、知らないです!」「最後…?」
「きょうで海くん終わりなので見に来た」

 5年間、みんなに愛され続けた海くん。閉館後、こっそり入れ替わるその様子をカメラが追いました。

 高知県の海洋生物研究所から、新しい海くんを乗せたトレーラーが到着。

 有吉優海 記者
「午後7時22分です。高知県からやってきた新しい海くんが大阪に姿を現しました」

 新しい海くんは7歳から8歳とみられ、全長4.7メートル。これまでいた海くんよりも、約1.2メートル小さいジンベエザメです。

 そのころ水槽では…これまでいた海くんの館内での調査は完了し、いよいよ太平洋へ“お引っ越し”。水面をたたき、音を立てながら海くんをシートの中へ誘導します。

 午後8時30分、海くんを傷つけることなく誘導完了です。

 山本真帆 記者
「午後9時7分です。新しい海くんを乗せたクレーンがゆっくりと動き始めました」

 新しい海くんが、8階まで運び込まれて行きます。そしてついにその時が…。

 山本真帆 記者
「午後9時25分です。新しい海くんが、ゆっくりと太平洋水槽の中へ入っていきます」

 水槽の中を悠々と泳ぐ新しい海くん。水槽にぶつからないようダイバーが誘導しながら、新しい環境に慣れさせます。実は海遊館では、オスは「海」メスは「遊」と名前が決まっているんです。

 そしてこれまで、この水槽にいた海くん。いよいよ太平洋に戻る時が来ました。

 ジンベエザメは2000年に絶滅危惧種に指定されていて、その生態はまだ明らかになっていません。そこで海遊館は、太平洋へ向かう海くんに、どこで泳いでいるのか場所や水深を記録する機械を取り付け、調査の一翼を担ってもらうことに。

 海遊館 ジンベエザメ担当・芳井祐友さん
「ジンベエザメの生態を知ることで、どう守っていくかが分かってくると思います」

「頑張れよー頑張れー」

 3日朝の海遊館。新しい海くんの初お披露目です。

 来館客
「小さい子が新しい子ですよね」
「大阪にようこそ!」

 たくさんの人に愛され続けるジンベエザメ。
 さようなら!海くん! はじめまして!海くん!

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