6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から17日で30年です。追悼の集いが行われている兵庫県神戸市の会場から中継です。
（取材・報告＝神田貴央 記者）

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

　追悼行事の会場では、灯籠で「よりそう」という文字が描かれました。30年前の震災だけでなく、東日本大震災や能登半島地震で被災した人や街に寄り添い続けるという思いが込められています。

　阪神・淡路大震災はこの日、午前5時46分に30年の節目を迎えました。

　「黙とう」

　姉を亡くした女性(81)
　「姉がいなくなって30年も経ったんだなぁ。年もとりましたけどね、みんなも。でも、なぜかここに来ると涙が出るんですよね、30年も経っても」

　東灘区で被災した方（46）
　「やっぱり30年という早かったような、長かったような」
　「いっぱい復興への思いとかが灯籠に書いてあって、みんな、つらかったんだなとかいろいろ思いました」

　この日朝、兵庫県内では被害が大きかった西宮市や芦屋市など各地で追悼式典が開かれました。ただ専門家の間では、当時を知る世代が高齢化することなどから、震災の記憶の継承は30年を境に難しくなるという意見もあります。

　地震で大切な人を失わないために、震災を経験した世代だけでなく、経験していない世代が語り継ぐことの重要性が高まっています。