兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調査する職員アンケートで未集計だった回答の中身が判明。「俺は知事やぞ」と激怒したなど新たな証言が寄せられていることがわかりました。

　斎藤元彦 知事
　「知事として机をたたいたりとか、職員に不快を与える行為をしたことは、申し訳ないなと思っています」

　4日朝、自身のパワハラ疑惑の一部について、改めて謝罪を口にした斎藤知事。一方、疑惑をめぐる新たな証言が…。

　知事のパワハラ疑惑などを調査する百条委員会が実施した職員アンケート。

　全職員約9700人に対し約6700人が回答。8月には約4500人分の中間報告が公表されていました。

　その後の関係者への取材で、未集計となっていた2000人あまりの回答が明らかになったのです。その中では新たな疑惑が寄せられていました。

　▼「一般のトイレでは、みだしなみがチェックできないからと、多目的トイレを知事専用にした」（実際に見た）
　▼「姫路ゆかたまつりで着付けを地域の婦人会の方にしてもらうのを『俺は知事やぞ。そんな素人にさせるな』と怒鳴り、呉服店に手配したと聞いた」（伝聞）
　▼「『公務から帰ってきたらアイスコーヒーが飲みたいからどっかの課でフレッシュミルクをもらってこい』と言われた」（伝聞）
　▼「事前説明に入ったとき『聞いてない。腹立つわ』と5～6回言われた」（実際に見た）

　新たな回答では、約5割が「パワハラ」を見聞きし、そのうち71人が実際に知っていると答えていました。アンケート全体では4割あまりがパワハラを見聞きしたことになります。

　新たな疑惑が浮上する中、かつて斎藤知事が財政課長などを務めた宮城県の村井知事はパワハラ疑惑について…。

　宮城県・村井嘉浩 知事
　「夏の知事会議でお会いしてます。『大丈夫か？』と話をしました。（斎藤知事は）『なかなか私の思いが伝わらなくて』と話をされていました」

　そして斎藤知事は、先ほど定例会見に臨み…。

　記者
　「百条委員会の証人尋問で、これまで会見で否定されていた机をたたいた部分について、メモを読みながら詳細に話した。なぜ突然思い出した？」

　斎藤元彦 知事
　「バンバンしょっちゅう日常的に叩いている認識はないが、よくよく記憶を思い出していくと、そういうこともあったなと思い証言した。議会側から要請されたいろんな調査にしっかり対応していく」

　6日には、おねだり疑惑や公益通報の問題に関する証人尋問が予定されています。