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【速報】丹波篠山でまた大発見!2007年発掘の化石は‟新種の恐竜” 名前は『ササヤマグノームス』

2024年9月3日 18:00
【速報】丹波篠山でまた大発見!2007年発掘の化石は‟新種の恐竜” 名前は『ササヤマグノームス』
「ササヤマグノームス」のイメージ図(提供:Kanon Tanaka_田中花音)

 2007年に兵庫県の丹波篠山市で発掘された化石が、‟新種の恐竜”であることが判明しました。名付けられた恐竜の名前は『ササヤマグノームス』です。

 兵庫県立大学などの国際研究チームは、丹波篠山市の篠山層群で、2007年~2008年にかけて発掘された化石が、トリケラトプスなどの仲間(角竜類)の新種であることが解明されたと発表しました。

 恐竜は『ササヤマグノームス・サエグサイ』と名付けられ、「篠山の地下に隠された財宝を守る小人」という意味が込められているということです。

 化石の特徴や地層から、約1億1000万年前の白亜紀前期に生息していたということです。発見された化石は成長途中の若い個体で、全長は80センチ程度だったと推定されます。

 化石は、ユーラシア大陸でこれまでに見つかった角竜類の化石の中で「最も東で発見された」ということで、保存状態もいいということです。

 丹波篠山市では、これまでに同じ地区から5000点を超える骨の化石が発見されていて、そのうち角竜類の化石は17点が確認されています。今回の化石は、2006年に「丹波竜」の化石が見つかった場所から8.5キロメートルほど離れた場所だったということです。

 丹波竜の化石も発見し、今回新たに化石を発見した地質愛好家の足立洌さんは「(発見した最初は)マッチの先くらいの‟歯のかけら”を発見した。こんな大ごとになるとは思っていなかった。とても嬉しい。」と驚きとともに喜びの言葉を口にしました。

 化石の研究を行った三田市の「兵庫県立・人と自然の博物館」の田中公教主任研究員は「篠山層群には大きなポテンシャルがある。今後調査が進んでいくと、さらに新しい恐竜が見つかっていくかもしれない。非常に楽しみです」と話しました。

 新種の恐竜が見つかるのは、兵庫県では4例目、全国では13例目となります。

 ササヤマグノームスの化石は、あす4日から11月10日まで、「人と自然の博物館」で特別展示されます。

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