【速報】小学生の女の子10人に性的暴行など繰り返し一審で「無期懲役」判決を不服として被告側が控訴 “探偵ごっこ”称して行動確認…帰宅後にナイフで「殺すぞ」と脅す

大阪府内で小学生の女の子10人に性的暴行を加えた罪などに問われ、一審の大阪地裁で無期懲役の判決を言い渡された男について、被告本人が判決を不服として大阪高裁に控訴しました。控訴は4日付。
柳本智也被告(28)は、2016年から2022年にかけて、大阪府内で小学生の女の子10人に対し性的暴行を加えた罪や、女の子の裸を撮影した罪などに問われています。
柳本被告は集合住宅に帰宅した女の子を部屋に押し込み、カッターナイフを見せて「殺すぞ」などと脅す手口を繰り返していたとされています。いずれの犯行についても、短くて4日前から、長い場合は約11か月前から女の子を尾行・見張りをし、写真や動画撮影をしながら帰宅時間や家族の在宅状況などをスマートフォンに詳細にメモし、このような行動確認を柳本被告が“探偵ごっこ”と称して行っていたことが裁判で明らかになっていました。
柳本被告は、いずれの起訴内容についても認めた上で、「“探偵ごっこ”をする過程で性的暴行を加えようと考えるようになった」と述べ、「私の身勝手な行いで被害者に精神的苦痛を与え申し訳なく思っています」と謝罪しました。
検察は、柳本被告が精神鑑定で精神疾患を装ったり、裁判で「めがねをかけると別の人格になったように思える」と自己保身のため不合理な供述を繰り返し、「事件に真摯に向き合っているとは考え難く、改善更生の意思が認められない。一連の犯行は同一地区内で長期間にわたり断続的に行われ、周辺住民に与えた不安も軽視できない」として、無期懲役を求刑。
2月18日の判決で大阪地裁は、「強烈な暴行や脅迫のうえでの凌辱行為は被害女児の人格の根幹を傷つける卑劣・悪質の極みであり、女児の精神的・肉体的苦痛は想像を絶する。実行可能性を吟味していて、著しく高度の計画性もあり、強固な犯意が認められる」と指摘し、「有期懲役刑の範囲にとどめるのは困難と判断した」として、検察の求刑通り、無期懲役を言い渡していました。