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「倒れそうになる」梅雨明けで夏本番 プールで“水泳中”も熱中症に注意 休憩してこまめに水分補給を

2024年7月22日 18:09
「倒れそうになる」梅雨明けで夏本番 プールで“水泳中”も熱中症に注意 休憩してこまめに水分補給を

 22日は京都市内で38℃と、体温を超える危険な暑さとなりました。家族でプールに行く人も多いかと思いますが、実はそのプールでも熱中症になるリスクがあり注意が必要です。

 (Q、気持ちいいですか?)
 「は~い」

 梅雨も明けて夏休みシーズンに突入!22日、和歌山県白良浜(しららはま)では多くの家族連れが夏の海を満喫していました。

 (Q、気持ちいいですか?)
 「最高です!最高の夏休みです」

 22日は暦の上では1年で最も暑いとされる「大暑」。大いに暑い!その名前の通り、この日は近畿2府4県すべてに「熱中症警戒アラート」が発表され、京都市内では最高気温38℃。じりじりと体にこたえる暑さに。

 「夏が来たなって感じですね。子どもが水が好きなので、毎日来たいぐらい」
 「30分ぐらいジョギングして、もう暑くなって帰って来ちゃった。(この暑さは)危ないですよね。水を持って来たんですけど、倒れそうになる」

 こんな暑~い日はプールでクールダウン!和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでは、今年5月に誕生した双子のアムールトラの赤ちゃんに水に慣れるための練習用プールがプレゼントされました。気持ち良さそうに水浴びをする双子の赤ちゃん!これには飼育員さんも…。

 飼育員の西崎正貴さん
 「かなり涼しそうに見えたので、私も海行きたいなって思いました」

 夏休みに突入し、海はもちろん、プールに行く人も増える中、水に浸かっていても熱中症のリスクがあることをご存じでしょうか。スポーツ庁によると、2013年から2017年の5年間で小中学校のプールでの熱中症の発生件数は179件あり、プールサイドよりも「水泳中」に最も多く発生しています。でも、水に浸かっていて、なぜ熱中症になるのでしょうか。

 茨木市立西河原市民プールの統括責任者・三嶋虎太朗さん
 「水温も夏になってくると、屋外は上がってくるので、冷たいよりかは、ちょっとぬるめになってくるので、それで体調不良になる方も結構います」

 実はプールの中で泳いでいる時も、人は大量の汗をかいていて、水温の上昇によっては体温も上がっていきます。陸上なら汗をかいて蒸発させることで体温を下げられますが、水中では汗は蒸発せず、熱が体内にこもってしまうのです。また、口の中が水で濡れるため、のどの渇きに気づきにくいというリスクもあります。

 大阪府茨木市にあるこちらのプールでは、1時間置きに10分間の休憩を設けるなど、利用者に熱中症への対策を呼び掛けています。

 茨木市立西河原市民プール責任者 三嶋 虎太朗さん
 「のどが渇いてからでは遅いので、のどが渇く前に水分補給をしていただけたらと思います」

 利用する小学生 
 「ここのプールは10分間ぐらい休憩があるから、みんな熱中症になりにくいと思う」

 プールだけでなく、いつ、どこでなるかわからないのが熱中症です。顔のほてり、筋肉痛、吐き気など、このような症状があった場合、熱中症の可能性があり、体を冷やして水分とともに塩分を補給してください。

 命に関わる“危険な暑さ”が続く日本列島。熱中症対策に加え、十分な睡眠時間を確保するなど日頃の体調管理にも十分な注意が必要です。

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