斎藤知事「コメントは差し控えたい」 パワハラ疑惑は『おおむね事実』 百条委の報告書案に記載
パワハラが指摘された事例は「おおむね事実」。
百条委員会が取りまとめた「報告書案」で、そう評価された兵庫県の斎藤元彦知事は19日…。
兵庫県・斎藤元彦知事
「百条委員会から正式な報告書が提出されていない段階ですので、コメントは差し控えたいと思います」
これまで、「パワハラかどうかは、百条委員会が判定すること」などとして、評価を控えていましたが、今日も言及を避けました。
斎藤知事がパワハラなどの疑惑を告発されてから、3月で1年。疑惑が浮上してから、告発者や元県議までもが亡くなった一連の問題は、百条委員会が報告書をまとめる段階に入りました。
「公用車を降りてから約20m歩かされ、職員を怒鳴った」などと告発されたパワハラ疑惑などについて、報告書案では…。
(百条委・報告書案による)
『パワハラに近い不適切な叱責があったと言わざるを得ない』
「執務室や出張先で職員に強い叱責をしたことは事実」と評価。告発文書の内容は「おおむね事実であったと言える」としました。
去年7月に亡くなった元県民局長の男性が作成した告発文書についても…。
(百条委・報告書案による)
『外部公益通報に当たると考えるべきである』
通報した男性を「公務員失格」と非難し、職を解いたことは「告発者つぶしと捉えられかねない不適切な対応であった」と指摘。
告発者を特定したことは「公益通報者保護法」に違反するという評価が大勢を占めました。
ー方で、パワハラの認定には「高度な法的知識が必要」で「認定が困難」とする意見もあり、報告書の内容は今後大きく変わる可能性があるということです。
百条委員会は、3月上旬の報告書提出を目指しています。