【発生から7日】埼玉・道路陥没 湧き出る“下水”で救助中断 新たなスロープを作り作業進める方針
埼玉県八潮市の道路陥没事故は、3日で発生から7日目を迎え、穴の内部で確認された水を迂回するスロープの拡幅工事を進めています。消防は安全が確認でき次第、本格的な救出活動に取りかかる考えです。陥没現場の近くから中継でお伝えします。(取材・報告=渡邊 幹也アナウンサー)
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渡邊幹也アナウンサー
「現在、重機などを使って懸命な救助活動が行われていますが、いま、救助活動は一時中断しているということです。
そこから画面の右に、赤色のコーンが固まっている場所が見えるでしょうか?そのあたりが今回、陥没事故のあった現場となっています。私はその場所から約200メートル離れた場所から中継を行っています。
スロープ自体は一昨日完成したものの、穴の中の水位が高いため、隊員などの安全を確保できないとして救助活動自体は現在、中断されている状況です。
救助活動が中断した原因としては、掘り進めていたスロープのすぐ下に、下水とみられる水が湧き出しているということです。はっきりとした原因は特定されていないんですが、陥没現場には下水道管が通っていて、下水が逆流して穴の中に溢れている可能性があるということです。
そしてこちらのマンホールにはポンプ車などが来て、30分ほど前までこちらで作業が行われていました。作業員の方に話を聞きますと、1回で5トンの水を組み上げることができるということで、今日はそれを8回行ったということです。少しでも下水道管内の下水の量を減らして作業を効率的に進めようという意図が感じられます」
黒木千晶キャスター
「今いる場所から下水のような異臭というのは感じますか?」
渡邊アナウンサー
「先ほどまでは下水の匂いがマンホールの中からしていたんですけども、現在は全くしていません。ただ、穴の中の作業員の方の話では、下水の匂いがかなり穴の近くからしているということで、やはり溜まっている水は下水なのではないのかと予想されます」
黒木キャスター
「今後の救出作業というのはどうなりますか?」
渡邊アナウンサー
「最新の情報が入ってきました。先ほどまではスロープを迂回して水の溜まっていない場所からのアプローチを続けていたんですけども、新しい場所からのスロープ、2つ目のスロープを作るという情報が入ってきました。
やはりかなり穴が広いので、水の溜まっている場所と溜まっていない場所があり、水の溜まっていない場所を狙って作業が行われます。
さらに、この周りの12の市と町では、風呂や洗濯を控えるようにというお願いが出ています。今後も要請を続けながら、救出活動に向けての作業が行われるものと思われます」