「やっと報われたなと思います」遺族は涙 聴覚障害女児の逸失利益めぐる裁判『健常者と同じ』判決確定
聴覚障害のある女の子の、将来の収入が争点になった裁判で、障害を理由に減額せず健常者と同じ基準で計算すべきとした大阪高裁の判決が確定しました。
2018年、大阪市生野区で井出安優香さん(当時11)が重機にはねられ死亡し、両親が賠償を求めた裁判では、聴覚障害があった安優香さんの将来得られたはずの収入が争点になりました。
1月、大阪高裁は障害を理由に健常者の85%に減額した一審を変更し、100%で計算すべきとの判断を示していました。
被告側が期限の4日までに上告せず、判決が確定しました。
安優香さんの父親・井出 努さん
「100パーセント勝ち取ってやると娘に約束しました。やっと報われたなと思っています」
一方、実質的に賠償金を負担する損害保険会社は「判決を厳粛に受け止め、誠実な対応に努める」としています。