8日のヤクルト戦で、プロ初のセーブ失敗と黒星を喫した巨人・大勢投手の投球について、野球解説者の赤星憲広さんが同日の日本テレビ『Going！Sports＆News』で解説しました。

ここまでルーキーながら守護神として12球団最多の12セーブを挙げている大勢投手。8日の試合は巨人が1点リードの9回に登板。

先頭打者をピッチャーゴロに抑えますが、続く打者に2ベースを打たれ、1アウト2塁と一打同点のピンチを迎ました。

ここで打席には俊足で1番の塩見泰隆選手。大勢投手は4球連続でストレートを投げ込み2ボール2ストライクと追い込みました。

この場面について赤星さんは「塩見選手はストレートに押されているので、ストレートに意識しながら変化球にも対応しないといけないカウントになりました」と、大勢投手が有利な状況だと解説。

5球目もストレートを投げ込み、ボールとなりフルカウントに。「大勢投手はいいフォークがあるので、ここで変化球でもよかったのかなと思うのですが、逆にストレートを投げたことで、塩見選手からすると完全にストレート勝負だと次の山を張れた」と言う赤星さん。

そして大勢投手は6球目もストレートを投げ、塩見選手はショートへゴロを打ちますが、俊足を生かし内野安打になりました。

これに赤星さんは「塩見選手に対して全球ストレートでいった。追い込んでから1球でも変化球を見せることができたら、塩見選手も対応が変わっていたと思う。当たりはよくなかったが、ヒットになってしまうのがプロの世界です」とコメントしました。

そして大勢投手は1アウト1、2塁のピンチで、続く2番・山崎晃大朗選手にレフトオーバーの2ベースを打たれると、1塁ランナーの塩見選手もホームイン。ヤクルトに逆転を許して、プロ初のセーブ失敗と黒星を喫しました。