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【高校サッカー奈良全力応援】全国の壁を打ち破り全国大会歴代最高順位へ!「奈良育英」を応援したい5つのこと

2024年12月25日 6:00
【高校サッカー奈良全力応援】全国の壁を打ち破り全国大会歴代最高順位へ!「奈良育英」を応援したい5つのこと
奈良の強豪・奈良育英サッカー部

奈良時代、政治・経済・文化の中心として栄え、今なお歴史と現代の人々との営みが彩り鮮やかに交差する古都・奈良。

そんな奈良県の中心地・奈良市にあるのが、12月28日に開幕を迎える第103回全国高校サッカー選手権大会に奈良代表として出場する奈良育英高校です。

12月29日の1回戦では宮城代表の東北学院高校とニッパツ三ツ沢球技場で対戦します。その奈良代表・奈良育英の応援したい5つのポイントを紹介します。

1.学校の周りは世界遺産の宝庫!

創立108年を迎える奈良育英高校。周辺には世界遺産の東大寺・興福寺のほか、奈良の冬の恒例イベント「山焼き」が行われる若草山があります。

その麓にある奈良公園には国の天然記念物であり、神の使いとも言われる奈良のシカが沢山!ごくたまにひょっこり学校付近にも現れて生徒たちを癒やしてくれます。

2.全国大会過去最高成績ベスト4!全国大会出場・県勢最多のサッカー部

創部55年を迎える奈良育英サッカー部には県内最多の109人の部員が所属。これまでに全国大会に16回、インターハイにも20回出場している奈良県屈指の強豪校です。

卒業生では元ヴィッセル神戸DFの北本久仁衛さん、J3で戦う奈良クラブMFの堀内颯人選手など、プロ選手を輩出していますが、忘れてはならないのはやはり日本代表として活躍したGKの楢崎正剛さん。

楢崎さんが主将を務めた73回大会では奈良育英サッカー部の全国大会最高成績のベスト4という成績を収めました。

3.サッカー部史上 最多タイに並ぶ 奈良大会4連覇達成!

11月10日に行われた全国高校サッカー選手権奈良大会決勝では、前回大会決勝でも優勝を争った生駒との対戦となりました。今年のインターハイ予選決勝で生駒に敗れた奈良育英としては何が何でもリベンジを果たし王座を取り返したいところ。

キャプテン・竹田秦選手(3年)は試合前に「ここで負けていては全国で勝てるチームになれない」と語り、梶村卓監督は「うちが早い時間に先制したら勝てる」と自信を見せました。

その狙い通り、奈良育英は序盤から積極的に前へ仕掛けると前半14分、MF西村優士選手(2年)が鮮やかなミドルシュートを決め先制。その後、前半37分にチーム1得点力があるFW藤川陽太選手(3年)、さらに前半40分には試合前に「自分で点を取る」と宣言していたMF森嶋大琥選手(2年)が続けて追加点をあげました。前半を終えて3点をリードで終盤へ。後半ディフェンスの隙をつかれ1点を返されますが3―1で快勝。

奈良育英サッカー部がこれまで刻んできた記録に並ぶ大会4連覇を達成しました。

4.勝利を目指したプレースタイル『ハイプレス・ハイテンポ』

奈良育英のサッカーは「全員攻撃・全員守備」が基本。そこに今年はさらに戦術として「ハイプレス・ハイテンポ」を掲げています。とにかく「前から」を意識し、相手にプレッシャーをかけることでディフェンスのミスを誘い、ボールを奪ったら素早くショートカウンターに持ち込んで得点を狙います。

このプレースタイルを実戦で形にするために今年最も強化してきたのが「走力と守備の強化」。選手たちは精神的にも追い込まれるという毎週水曜日のラン中心のフィジカルメニューをひたむきにこなしてきました。

他府県の強豪校と練習試合も行うなど実戦的なトレーニングもこなし、当たり負けしない体とメンタルを作り上げました。ひたすら積み上げた経験値を自信にかえ、全国大会で勝利を目指します。

5.チームを牽引する三銃士

今年の奈良育英にはチームの中心に3人の選手がいます。
◆1人目はキャプテンDF竹田秦選手(3年)。チーム1熱い男!
練習に締まりがない時や走り込みメニューで選手たちの気持ちが一番つらい時に誰よりも「声」を出しチームを鼓舞します。チームメイトからも「ディフェンスラインに秦がいるから大丈夫」だとプレーでも信頼の厚いキャプテンです。

◆2人目は、副キャプテンであり、奈良育英伝統の10番を背負うMF有友瑠選手(3年)。
ストロングポイントである「キック精度の高さ」は奈良育英の強みでもあるセットプレーでも発揮されます。レフティである有友選手の左足から繰り出されるキックは奈良大会でも幾度となくチャンスを演出しました。今年は課題だった体力面も走り込みで強化、さらに頼もしく。全国大会でどのように花開くのか楽しみです。

◆3人目は、相手を寄せ付けないスピードと突破力が武器!奈良大会6得点と圧倒的な決定力を持つFW藤川陽太選手(3年)。
梶村監督がこの1年、チームで一番の成長株。試合前は「お前が決めてこい」と送り出しますとコメントするほど期待が大きいエースストライカーです。今年のインターハイ予選決勝の敗戦を経て、勝ちへのこだわり、練習への取り組み方も変わった藤川選手。奈良大会では「エースとしてチームを勝たせる」という宣言通り、準決勝・決勝で得点を重ね、勝利に貢献。最優秀選手にも選ばれました。奈良大会で得た自信を糧に、全国大会でも「エースの自分がしっかり点を取る」と意気込みを新たにしています。

奈良育英の初戦は12月29日に行われる東北学院(宮城代表)との1回戦。奈良育英過去の歴史として刻まれている全国大会ベスト4。その歴史を塗り替えるべく新制・奈良育英が17回目の全国大会の舞台に挑みます。

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/奈良テレビ放送)

最終更新日:2024年12月25日 6:00