◇日本カーリング選手権大会・予選リーグ ロコ・ソラーレ 8-6 中部電力(2日、北海道・アドヴィックス常呂カーリングホール)

カーリング世界選手権代表をかけた今大会。前回女王のロコ・ソラーレは前回準優勝の中部電力と対戦しました。

1点リードのロコ・ソラーレは2エンド、ガードストーンを使ってハウス内のストーンを外に出す“ランバック”を狙います。しかしショットの精彩を欠き、相手にチャンスを与えると、このエンド2失点。

それでも4エンドには中部電力のラストストーンを残し、ハウス内にはロコ・ソラーレのストーンがナンバー4まで配置。中部電力のドローショットが流れ、ロコ・ソラーレが2点スチールに成功します。

さらに6エンド、中部電力の強力なナンバー1をハウス中心につけられ、1点スチールのピンチを迎えますが、ロコ・ソラーレの藤澤五月選手は自分たちのストーンに当て軌道を変える見事なショットを見せ、相手のナンバー1をテイクアウト。このエンドも2点を追加し、3点差とします。

しかし、ここで終わらないのが前回準優勝の中部電力。ロコ･ソラーレは7エンドに2点を返されると、9エンドに1点をスチールされ追いつかれます。

6-6の同点で迎えた最終10エンド、後攻のロコ・ソラーレは最後に1点を取れば勝利する状況。ハウス内にストーンが残らないよう、相手のガードを外しながら試合を運ぶと、吉田知那美選手がランバックでハウス内の相手のストーンを一掃するスーパーショットを見せます。最後は藤澤選手が相手のナンバー1を外に出し、ロコ・ソラーレが単独首位の5勝目を挙げました。

試合後、藤澤選手は「こういう接戦で行くのは分かっていましたが、我慢強く戦い切れたのが良かった」と試合を振り返り、6エンドに見せたスーパーショットについては「チャンスでもピンチでもあるショットがスキップは多いので、すごく練習もしましたし、練習の成果が出せた」と答えました。

ロコ・ソラーレの次戦は3日、姉妹チームで本橋麻里選手も所属するLS北見と対戦します。