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新庄ビッグボス「走りづらい投手を教えてほしかった」赤星憲広「クイックすれば大丈夫の発想は…」

2022年3月14日 18:27
新庄ビッグボス「走りづらい投手を教えてほしかった」赤星憲広「クイックすれば大丈夫の発想は…」
春季キャンプ、新庄剛志監督(左)のもとで臨時コーチを務めた赤星憲広さん(右)
春季キャンプで日本ハムの臨時コーチとして走塁の指導を行った元阪神の赤星憲広さん。新庄剛志監督との対談の内容が13日の日本テレビ『Going!Sports&News』で放送されました。

対談で新庄監督は現役時代5回の盗塁王になった赤星さんを呼んだ理由について。

「(日本ハムの)投手のみんなに“走りづらい投手”はどういうものなのかを教えてほしかったんだよね」

すると赤星さんは「クイックしていれば大丈夫という発想が、ランナーからしたらラッキー」と、投球動作を小さく素早くするだけでは盗塁は防げないと話しました。

◆投手はけん制しすぎない方がいい

日本ハムは昨季は12球団ワーストの盗塁阻止率.217。盗塁も12球団唯一100盗塁以上を許し、“盗塁に対しての守備”を大きく改善しなければいけないと、新庄監督は考えていました。

赤星さんが日本ハム投手陣に送ったアドバイスは。

「けん制はし過ぎない方がいい。けん制をするとランナーはタイミングが計れるので、意外と走りやすくなる」

本来は盗塁を警戒するために行う“けん制”。しかし何度も行うことで、逆にランナーはタイミングを分析し、結果的に盗塁の成功を高めてしまうと赤星さんは話します。

そのための対策に必要なことは、セットポジションから次の動作への“間を変えること”が有効だと伝えました。

そして3月のオープン戦では河野竜生投手が結果を残します。巨人の走塁のスペシャリスト増田大輝選手に対して、2球のけん制でアウトに。2球目のけん制では、投げるタイミングを早くすることで、ランナーの意表をつくことに成功しました。

◆捕手は早くミットを構えない

さらに赤星さんは捕手陣にもアドバイスを送りました。

「捕手のミットを構える動きが早ければ早いほど投手がいくら努力しても走られる」

現役時代、盗塁の際には捕手の動作も分析していた赤星さん。捕手が“早くミットを構える”ことで、投げるコースが分かり、盗塁しやすくなるということを話しました。

赤星さんは捕手が送球しにくいインコースの時に積極的に盗塁していたといいます。

捕手陣にもオープン戦で数字に変化が。盗塁阻止率は去年の.217から.462(14日現在)に上昇。ここまで13回中6回盗塁を防いでいます。

オープン戦とはいえ、確実に盗塁に対する守備意識が向上している日本ハム。レギュラーシーズンでも結果を残せるか注目です。