◇プロ野球 西武春季キャンプ第1クール3日目（8日、宮崎、南郷）

この日のシートノックの練習で、本職のファーストではなくサードのポジションについた山川穂高選手。WBCや来シーズンのための新オプションなのかと注目が集まりましたが、練習後の取材で「ファースト一本でいくつもりです」と、練習限りのポジションだと明かしました。

山川選手は「プロに入って1年目以外はほとんどファーストをやってきて、ファーストに慣れているので慣れないところをやるとまたフレッシュな気持ちで臨める。僕は今日シートノック緊張していたので（笑）。10年目のキャンプでサードのシートノックで緊張するってなかなかないので、それも面白いなと思いながらとにかく楽しくできました」と、練習の成果は十分な様子。

「昨年からずっと（サードをやりたいと）言っていました。慣れると物足りなくなるので、そこがちょっと野球をやる上で嫌というか。もちろんファーストもまだまだうまくなるとは思っていますけど、たまには違うポジションをやって違う刺激ももらいます」

また、サードをやりたいと言った時に松井稼頭央新監督は「いいよ、やってみろよ」と乗り気だったそう。「（前監督の）辻監督は駄目って言ってました。まあ練習ならいいんちゃうって感じだと思います。試合でやることはきっとないと思います。中村（剛也）さんもいますし、ベッケン（渡部健人選手の愛称）、呉（念庭選手）もいる。僕がやる必要はないと思います」と、あくまで練習の一環だとしています。

最後には「いざ試合で守ったら、倍はエラーすると思います。グローブまずちっちゃい。大変難しいと思います」と、実戦でのサードはないだろうと念押ししたような山川選手。キャンプ中だけのレアな守備だったようです。