奥原希望 大学生にフルゲームで辛勝
◇第75回全日本総合バドミントン選手権 2回戦(27日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)
東京五輪のバドミントン日本代表・奥原希望選手(26)が、3連覇がかかる全日本総合選手権2回戦に出場。奥原選手は五輪後、コンディションが思わしくなく、10月の女子の国別団体戦に向けた練習中に足をねんざ。治療でその後の遠征もキャンセルしたため、今大会が五輪後初の大会になりました。
2回戦は、筑波大学の2年生・栗原あかり選手と対戦。試合開始から5連続ポイントを奪いますが、武器とするレシーブに精彩を欠き、試合中盤で同点に追いつかれてしまいます。終盤もプレーを立て直すことができず、23-21で第1ゲームを落としてしまいます。
それでも「全日本総合はそんな簡単な試合ばかりじゃない。(勝利は)絶対に譲らない」と切り替え、第2・第3ゲームは持ち前のフットワークから緩急を交えたショットでポイントを奪い、逆転勝利で3回戦進出を決めました。
試合中、自身のプレーに首を傾げる様子を見せた奥原選手。パフォーマンスについて問うと「コンディションがばっちりではないし、練習も積めてきてはない」と万全の状態でないことを認めながらも、「そういったところは割り切りながら、最後は結果につなげるのが大事。今日はまずまずよかったんじゃないかなと思います」と振り返りました。
奥原選手は1回戦で高校生、2回戦では大学生と対戦しましたが、若い選手の「挑戦」を受ける立場について「(相手は)思いっきりやってるなって。そこがジュニアだったり、学生の強みだと思うので。そういった強みを皆さんどんどん生かして、この数少ないチャンスっていうのをモノにしてもらいたいなと思いながら、私も受ける立場としては譲りたくない、強い覚悟を持って受け止めていかないといけないなと思います」とディフェンディングチャンピオンとして強い気持ちを語りました。