高木美帆 北京五輪選考会初日に2冠
◇スピードスケート・北京五輪代表選考競技会(29日、エムウェーブ)
平昌五輪で金、銀、銅メダルすべてを獲得した高木美帆選手が500mと3000mに登場し、2冠を達成しました。
500mでは37秒58で優勝した高木選手。そのおよそ5時間後に行われた3000mでは、3分59秒81で優勝。日本記録は高木選手自身の持つ3分55秒45ですが、これはカナダのカルガリーのリンクで出した記録のため、今回の記録は国内最高記録となります。
「この大会を迎えるにあたって、五輪で(3000mで)上位に挑んでいくためには最低でも国内記録、リンクレコードは更新したいと考えていて、4分というところが頭にあったので、ゴールした時に3分台というのを見られたのは手応えよりもうれしかった」と話した高木選手。
1000mと1500mではすでに日本スケート連盟の定める条件を満たしているため、北京五輪出場が確実視されていますが、500m、3000mでも派遣標準タイムをきったため、個人4種目で五輪出場選考対象の資格を得たことになります。
北京五輪にどの種目で出場するのか聞かれると「難しいですね。500はこのレベルだと上に行けてもメダル争いに食い込むにはもう一段階レベルアップしないといけない」と冷静に答えました。
平昌では1000m、1500mとパシュートに出場した高木選手。北京五輪の代表は31日に発表されます。
写真:松尾/アフロスポーツ