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ラムズとチーフスがカンファレンス決勝へ

2022年1月24日 17:17
ラムズとチーフスがカンファレンス決勝へ

NFLは日本時間24日、ディビジョナル・プレーオフ残りの2試合が行われました。いずれも接戦となった好ゲームは、NFCでは第4シードのロサンゼルス・ラムズが同第2シードの昨季王者タンパベイ・バッカニアーズに30対27で勝利。AFCでは、第2シードのカンザスシティ・チーフスがオーバータイムの末に、第3シードのバッファロー・ビルズを42対36で下しました。

バッカニアーズのホームで行われたNFCの準決勝。第3クオーター終了時点でラムズが14点リードの楽勝ムードでしたが、最終クオーターに王者が牙をむきました。序盤はファンブル、フォースダウンギャンブル失敗と波に乗り切れないバッカニアーズでしたが、試合残り4分を切ったところで今季のMVP候補クオーターバック(QB)トム・ブレイディ選手からワイドレシーバー(WR)マイク・エバンス選手へ55ヤードのタッチダウンパスで反撃開始。さらに、ファンブルから攻撃権を奪取すると、この好機をランニングバック(RB)レオナード・フォーネット選手のタッチダウンランにつなげ、試合残り42秒で試合を振り出しに戻しました。

しかしラムズは、勝ち越しのチャンスをかけたラストドライブでQBマシュー・スタッフォード選手とWRクーパー・カップ選手のホットラインが開通。好パス連発で敵陣12ヤードまで侵攻すると、最後はマット・ゲイ選手が30ヤードフィールドゴールを沈めて、激闘にピリオドを打ちました。勝ったラムズは、カンファレンス決勝で第6シードのサンフランシスコ・49ersとホームで対戦します。

一方、チーフスの本拠地で争われたAFC準決勝も、試合残り2分で両チーム合わせて計25得点入るなど最後までもつれるプレーオフ史上最高ともいえる一戦。

試合序盤から両雄譲らず一進一退の攻防で、チーフスの2点リードで第4クオーターへ突入。ビルズは、残り2分を切ったところでQBジョシュ・アレン選手がWRガブリエル・デービス選手へ逆転のタッチダウンパスを通すと、続く2点コンバージョンも決めて3点差にします。フィールドゴールで同点に追いつけるチーフスは、QBパトリック・マホームズ選手がWRタイリク・ヒル選手へパス成功。するとキャッチしたヒル選手が快足を飛ばしたランアフターキャッチでボールをエンドゾーンに運び、再び試合の主導権を握ります。

4点を追うビルズも、昨季のカンファレンス決勝で敗れた相手にリベンジを果たそうと粘りを見せ、QBアレン選手がWRデービス選手とのコンビでこの日4本目のタッチダウンパスをヒット。試合時間13秒を残して再逆転しました。ここで勝負あったかと思われましたが、チーフスは司令塔のマホームズ選手が2本のパスを通してフィールドゴール圏内に突入すると、ハリソン・バトカー選手が49ヤードフィールドゴールを冷静に決めて、オーバータイムへ突入しました。

そして延長では、コイントスに勝ってレシーブスタートのチーフスがファーストドライブでQBマホームズ選手からトラビス・ケルシー選手へ8ヤードタッチダウンパスが通って勝負あり。チーフスが4年連続でカンファレンス決勝へ駒を進めました。劇的勝利をおさめたチームは日本時間31日に、第56回スーパーボウル出場権をかけて第4シードのシンシナティ・ベンガルズと地元で相まみえます。


写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ