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AFC、NFCともに第1シード敗れる波乱

2022年1月23日 21:05
AFC、NFCともに第1シード敗れる波乱

NFLは日本時間23日、ディビジョナル・プレーオフ2試合が行われました。AFC第6シードのシンシナティ・ベンガルズが、同第1シードのテネシー・タイタンズに19対16でアップセット。一方のNFCも、第6シードのサンフランシスコ・49ersが、第1シードのグリーンベイ・パッカーズを13対10で下す波乱の結果となりました。

敵地に乗り込んだベンガルズは、試合最初のプレーでいきなりジェシー・ベイツがインターセプトすると、このチャンスをフィールドゴールにつなげて幸先良く先制しました。さらにフィールドゴールで加点したベンガルズは、その後同点のタッチダウンを許すも、前半残り2分切ったところでキッカー(K)エバン・マクファーソンが54ヤードのフィールドゴールを決めて勝ち越しに成功しました。

後半レシーブでスタートしたベンガルズは、最初のドライブで前半沈黙していたランニングバック(RB)ジョー・ミクソンが16ヤードタッチダウンランで追加点。その後、タイタンズの反撃にあい、フィールドゴールとタッチダウンを許して試合を振り出しに戻されてしまいます。

そして最後にドラマが待っていました。ベンガルズは、残り時間を考えればフィールドゴールを許せば負けてしまう崖っぷちの場面で、試合残り28秒にローガン・ウィルソンが値千金のインターセプト。自陣47ヤードから攻撃を開始し、クオーターバック(QB)ジョー・バロウが新人ワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスへ19ヤードのパスをヒット。ルイジアナ州立大出身コンビのホットラインが機能したベンガルズは、フィールドゴール圏内に突入すると、最後はルーキーのマクファーソンがこの試合4本目となる52ヤードのサヨナラフィールドゴールをきっちりと沈めて熱戦に終止符を打ちました。

ベンガルズは、司令塔のバロウが9サックを浴びる厳しい展開も、パスで348ヤード獲得。これまで7戦全敗と苦手にしていたロードでのプレーオフで初勝利を挙げ、1988年シーズン以来33季ぶりにカンファレンス決勝へ駒を進めました。

対して、雪が舞い氷点下11度を下回る極寒のランボー・フィールドで行われたパッカーズ対49ers。ホームのパッカーズは、ファーストシリーズで5分35秒かけてタッチダウンドライブを完結させあっさり先制します。しかしその後はお互いに悪天候に悩まされ思うようにオフェンスを進めることができず、フィールドゴールを両軍成功させただけで、パッカーズ7点リードのまま試合が進行しました。

そして試合時間残り5分を切ったところで、パッカーズは攻め手を欠き自陣12ヤードでパントを敢行。しかし、これを身長193センチのジョーダン・ウィリスが左手を伸ばしてブロック。49ersのタラノア・フファンガが6ヤード付近でボールを拾い上げそのままエンドゾーン内へ。同点に追いついて勢いに乗るチームは、勝ち越しの望みをかけた最後のドライブでもラン攻撃を軸に着実に前進。最後は、ロビー・ゴールドが45ヤードフィールドゴールをきっちり決めると、49ersベンチは歓喜の渦に包まれました。

劇的勝利を収めた49ersは、2シーズンぶりのカンファレンス・チャンピオンシップ進出となります。


写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ
※写真は16日