NFL準決勝 94年からの不思議な法則
NFLはカンファレンス準決勝にあたるディビジョナル・プレーオフ4試合が日本時間23、24日に行われます。ここまで残ったのはAFC、NFCの各カンファレンス4チームずつの計8チーム。どれも見ごたえあるカードばかりで、勝負の行方がまったくわかりません。
その中でNFLでは、1994年シーズンから“不思議な法則”が存在します。それは、前年のカンファレンス決勝で敗れたチームがスーパーボウルに出場する法則。
1993年シーズンのサンフランシスコ・49ersは、殿堂入りクオーターバック(QB)スティーブ・ヤングを擁するも、カンファレンス決勝で敗れてしまいました。しかしその悔しさをバネに翌シーズンには、第29回スーパーボウルに進出して、見事戴冠(たいかん)しました。それ以降、12チームがカンファレンス決勝で敗れた翌年にスーパーボウルまで勝ち上がっています。
今年は、バッファロー・ビルズとグリーンベイ・パッカーズが該当しますが、結果は果たして。
また、ライバル対決を制したチームがスーパーボウルに進む歴史があります。今シーズンのカンファレンス準決勝で言えば、カンザスシティ・チーフス対バッファロー・ビルズ、グリーンベイ・パッカーズ対サンフランシスコ・49ersのカードはこれまでに多くの好ゲームを演出してきました。
チーフスとビルズは、昨年のカンファレンス決勝を含めたポストシーズンで過去4度対戦し、対戦成績は2勝2敗の五分。その勝者はいずれも頂上決戦まで駒を進めています。
また、パッカーズと49ersは、1995年シーズン以降のプレーオフで9度目の対戦。この対戦の勝者は、スーパーボウルへ4度進んでいます。ジンクスを信じるなら、勝った方はスーパーボウルまでの切符が約束されたようなものです。
ここまで残った8チームのうち、7チームが地区優勝とほぼ順当通りの結果となっている今年のポストシーズン。その中で唯一地区優勝せずに勝ち進んでいるのが第6シードの49ers。ディビジョナル・プレーオフでは第1シードのパッカーズが相手で、極寒の敵地ランボー・フィールドに乗り込んでの一戦と、分が悪いようにも思えます。しかし、そんな49ersにも吉兆なデータがあります。
NFLプレーオフの第6シードは、今シーズンの49ersが勝ち進んだため5季連続でディビジョナル・プレーオフへ進出。2005年シーズンにピッツバーグ・スティーラーズが第40回スーパーボウルを制してから、6チームが第6シードでカンファレンス決勝に進んでいます。ワイルドカードで上位シードのダラス・カウボーイズを倒した第6シードの49ersは、7番目のチームになることを目指して第1シード相手に2戦連続のアップセットを狙います。
写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ