◇第6回 全日本BMXフリースタイル選手権（パーク）

昨年、東京五輪の新種目として採用され、中村輪夢（なかむらりむ）選手が5位に入賞するなど、盛り上がりを見せたBMXフリースタイル・パーク。そのBMXの日本一を決める全日本選手権が今月16日（金）から岡山市で行われます。

BMXフリースタイル・パークとは、BMX（バイシクルモトクロス）という競技用自転車を使い、複数のジャンプ台からなる「パーク」と呼ばれる競技エリアの中で、豪快なエアトリックを連続的に繰り出し、その難易度・完成度・独創性などを競う競技です。

全日本選手権の出場資格を持つのは5月と7月に行われたJapanCupの2戦合計ポイント上位12名。日本のトップ選手が出場する大会ですが、優勝候補筆頭は大会3連覇中の中村輪夢選手。

そして、その中村選手を「追い越したい」と語るのが、現役高校生ライダーの溝垣丈司選手（16）です。

18年W杯ジュニアクラス優勝など国内外でタイトルを獲得し、満を持して昨年からエリートクラスに出場しています。昨年の全日本選手権ではエリート参戦１年目ながら東京五輪５位入賞の中村輪夢選手に次ぐ２位の成績を残しました。

初の日本一を目指す溝垣選手が自身のBMXスタイルと大会に向けて意気込みを語りました。

――溝垣選手のBMXスタイルは？

「みんなにかっこいいって思われたくてBMXやっているというのが一番ですね。（成績を左右する）ポイントも大切だけど、あまり気にせず、格好いいって思われるように乗っています。一番意識しているのはジャンプの高さです。スピードと高さがあった方が見栄えはいいかなと思っています」

――どういうライダーになりたい？

「X Gamesや五輪で金メダルを獲りたいというのもあるし、何でもできるライダーになりたいですね。ダートとかストリート、パーク。全部のジャンルで勝てるようになりたい」

――中村輪夢選手についての印象は？

「世界大会で活躍しているので、『世界の輪夢くん』みたいな感じです。着地と技の数や、バリエーションの進化がすごいなと思います。自分は、がむしゃらにBMXを楽しんで、いつか追い越せたらいいなって思っています」