第８８回東京箱根間往復大学駅伝競走は３日、神奈川・箱根町から東京・大手町までの復路５区間（１０９．９キロ）が行われ、往路優勝の東洋大学が、１０時間５１分３６秒の大会新記録で２年ぶり３度目の総合優勝を果たした。前回大会で早稲田大学がマークした大会記録を８分１５秒も縮めた。往路、復路とも大会新記録だった。

　往路２位の早稲田大学に５分７秒差でスタートした東洋大学は、７区の設楽悠太選手（２年）が区間新記録をマークするなど、４区間で区間１位と圧倒的な強さで独走を続け、一度も首位を譲らずゴールした。

　２位は、９分２秒差で駒澤大学。９区でエースの窪田忍選手（２年）が、先行する明治大学と早稲田大学を抜き、２位に浮上した。明治大学は、去年の５位を上回る３位となり、６３年の２位以来の好成績。総合連覇を狙った早稲田大学は４位、青山学院大学は過去最高順位の５位だった。

　往路の５区で区間新記録を樹立し、最優秀選手に選ばれた東洋大学・柏原竜二選手（４年）は「みんなが考えて行動してくれたおかげで良い結果が残せたので、本当に感謝している。箱根（駅伝）によって注目されることが多くなって、とても嫌な時期もあったし、陸上も嫌だなという時期もあったけど、こうやって４年生で優勝できたのはすごく幸せなことだと思う」と話した。


■総合順位
　優勝　　東洋大学
　２位　　駒澤大学
　３位　　明治大学
　４位　　早稲田大学
　５位　　青山学院大学
　６位　　城西大学
　７位　　順天堂大学
　８位　　中央大学
　９位　　山梨学院大学
１０位　　國學院大學

１１位　　国士舘大学
１２位　　東海大学
１３位　　帝京大学
１４位　　拓殖大学
１５位　　神奈川大学
１６位　　上武大学
１７位　　関東学連選抜
１８位　　中央学院大学
１９位　　日本体育大学
２０位　　東京農業大学