スケートボード金メダリスト西矢椛「動画は名刺みたいなもの」“廃工場”で撮影!面白さへの探究心
3月27日に放送された日本テレビの新番組「サンデーPUSHスポーツ」では、去年の東京五輪スケートボードで13歳にして金メダルを手にし、日本五輪史上最年少金メダリストとなった西矢椛(もみじ)選手の動画撮影に密着しました。
スケートボードの動画は「ビデオパート」と呼ばれ、自分のスキルやクリエーティビティーを詰め込んだもので、西矢選手も「動画は名刺みたいなもの」と語るほど、スケーターにとって、時に試合以上に大事なもの。番組にゲスト出演したプロスケーターの荒畑潤一さんも、「アメリカなどの海外でビデオパートは、選手自身の宣伝材料にもなるし、スポンサー契約につながることもある」といいます。
今回、撮影場所に選んだのはスケボーパークではなく、なんと廃工場。
その理由について「滑ったことのない場所で滑ってみたかったからです」と話す西矢選手。撮影を行うフィルマー(カメラマン)の村井祐里さんも「誰もやっていない所での撮影は、トリック(技)だけではなく場所でも魅せることができて楽しい動画が撮れる」と普段見慣れない場所ほど動画も見栄えするといいます。
廃工場では、ドラム缶とフォークリフトを利用した動画撮影を行った西矢選手。着地時の「ビタっと感」が足りず撮り直す場面もあったほど1カット1カットへのこだわりを見せました。フィルマーの村井さんも「椛ちゃんは遊び心がすごいあって、他の子たちに勝ちたいというより、他の子たちより面白いことをやりたいという自由な発想にビックリした」と面白さへの探究心を語りました。
4月22~24日に日本で初開催される世界最大のアクションスポーツの祭典「X Games」に出場予定の西矢選手、「スケボーやっていない人も見ていて楽しいな、やりたいなと思える滑りをしたい」と意気込みました。