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“さすがベテラン。瞬時の中で、しっかり判断して” 広島・田中広輔が見せた頭脳プレー “ランナータッチ→ベース踏む”でダブルプレーを演出

2024年8月7日 16:02
“さすがベテラン。瞬時の中で、しっかり判断して” 広島・田中広輔が見せた頭脳プレー “ランナータッチ→ベース踏む”でダブルプレーを演出
先にタッチしてからベースを踏んだ田中広輔選手の頭脳プレー(画像:日テレジータス)
プロ野球セ・リーグ 広島5-0巨人(6日、東京ドーム)

8回、広島のファーストの守備についていた田中広輔選手が見せたとっさの頭脳プレーに称賛の声があがっています。

1アウトからフォアボールを選んで、巨人の丸佳浩選手が塁に出ます。続く、吉川尚輝選手がファーストへのゴロを放ちます。ファーストの正面気味に打球が飛び、ショートバウンドでガッチリボールをつかんだ田中選手。ライナーでとったのかどうかの判断がつかなかったのか、丸選手は1塁に戻りました。

田中選手が見せたとっさの頭脳プレーは、ここからでした。まず、すでに1塁に戻っていた丸選手をタッチアウトにしてから、1塁ベースを踏んだのです。これでダブルプレーが成立しました。

その理由は打球をライナーでとったわけではないので、打者の吉川選手が1塁へ、1塁ランナーの丸選手は2塁に進む“進塁義務”があります。ここで、もし田中選手が1塁ベースを先に踏んでいた場合、その進塁義務がなくなってしまい、丸選手は1塁に戻ることも可能になります。これを十分に理解した田中選手は、2塁に進むべきだった丸選手を先にタッチアウトに。その後にベースを踏むことで、打者の吉川選手をアウトにしたのです。

ジータスの解説を務めた黒田博樹さんは「さすがベテランですよね。瞬時の中で、しっかり判断して。先に踏んじゃうと、ダブルプレー取れないですからね」と田中選手の判断を称賛しています。