「すべてがうれしい」ネイサン・チェン 世界最高得点で五輪制覇へ王手
◆北京五輪・大会5日目(2月8日)、フィギュアスケート男子シングル・ショートプログラム
フィギュアスケート男子シングルのショートプログラムが行われネイサン・チェン選手(米国)が登場しました。
4年前の平昌五輪では金メダル候補といわれながらも、ショートプログラムは17位という結果に終わったチェン選手。その雪辱を果たすかのように圧巻の演技を見せます。
最初の4回転フリップを危なげなくクリアし、基礎点が1.1倍となる後半には4回転ルッツ、3回転トーループのコンビネーションを見事成功させるなど、完璧な演技を披露します。演技終了時には渾身(こんしん)のガッツポーズ。世界最高得点となる113.97をたたき出し、トップに立ちました。
以下、チェン選手の競技後のコメント
――すばらしいパフォーマンスでした。(演技を)自己採点するとどうですか?
チェン選手「とてもうれしい。とてもうれしく思っている。この場(五輪)に立ててうれしい。すべてがすごくうれしい」
――世界記録を破りました。どうですか?
チェン選手「スコアは僕がなんとかできるようなものじゃない。僕の仕事はベストを尽くすこと。(その結果)新記録を出せてうれしい」
――毎回大きなプレッシャーがあると思いますが、どういう風に自己管理していますか?
チェン選手「できる限り楽しもうとしています。オリンピックに出場できるチャンスはあまり得られないことだから、自分がここに来られてどれだけ幸運なのか思い出して、(試合を)楽しむことにしています」
――フリーの目標は何ですか?
チェン選手「ショートと同じです。ベストを尽くすこと。僕が特に今集中できることは、よく食べて、体を回復させて、本番にそなえること。そしてベストを尽くすことです」
――金メダルに一番近い選手だと言われていますが?
チェン選手「それも僕の決められることじゃない。今日のプレーについてはとてもうれしく思っている。ただ、今この瞬間を楽しもうとしている。2日後のことは2日後にしか分からない。2日間のあいだに何が起きるかわからないので、ただこの瞬間を楽しんで、試合にそなえようと思います」
フィギュアスケート男子シングル・フリーは10日に行われます。