羽生結弦は男子SP8位「あと1cmずらしておけば…」荒川静香が取材 フリーへ「祈りながら滑ります」
◆北京五輪・大会5日目(2月8日)、フィギュアスケート男子シングルショートプログラム
日本からは94年ぶりの五輪3連覇を狙う羽生結弦選手、平昌五輪銀メダルの宇野昌磨選手、五輪初出場の鍵山優真選手が出場。そして、日本勢最大のライバル、ネイサン・チェン選手(米国)らがショートプログラムに臨みました。
【男子SP主な結果】※数字はスコア
1位 ネイサン・チェン(米国) 113.97
2位 鍵山優真 108.12
3位 宇野昌磨 105.90
8位 羽生結弦 95.15
競技を終えた羽生選手を、日テレ系五輪メインキャスターの荒川静香さん(トリノ五輪金メダリスト)が取材しました。
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――ショートプログラム、お疲れ様でした。冒頭ではアクシデント的な、引っかかったようなこと(ミスジャンプ)が起こりましたが、(以降は)本当に素晴らしい滑りで、3度目の五輪のSPはどのような心境でリンクに立ちました?
「リンクに立つ時は何も不安の要素もなく、すごく集中しながら出来たなと思っています。(冒頭の)サルコウのミスはどうしようもなかったので、今考えると『あと1cmずらしておけば』とかちょっと考えてしまうのですが、でもやるべきことはやっただけなので。もう切り替えてまたフリー頑張ろうと思ってます」
――毎回、五輪というのは心境も違ってくると思いますけど、今回の北京五輪まではどのように歩んできて、実際の舞台はいかがでしたか?
「そうですね…、五輪というのはもっとも勝ちたくなる試合です。やっぱり今まで自分が五輪に出てきて、いいこともあれば、悪いこともあって。でもその中でもやっぱり何とか1位をとってここまで来られたことをまた振り返りながら練習はしてきました。今までのことを考えながら、練習はしてきたのですけど、今までの中でも一番濃密だった練習はこなしてきたなと思ってます」
――このキャリアを経ても、なお大きな目標をもって挑戦をし続けている羽生選手。フリーはどのような演技、そしてどのような気持ちでリンクに立ちたいですか?
「まあ、もう何も怖くないので、また穴にはまることだけはやめてくれって祈りながら滑ります」
――頑張って下さい
「頑張ります。ありがとうございました」
最後は、「は~」とため息をつき、次の取材エリアへ移動しました。
男子シングルのフリーは10日(木)に行われます。