【解説】フィギュアスケート団体で日本が史上初のメダルを獲得…荒川静香が解説
フィギュアスケート団体で日本が史上初のメダルを獲得。初出場の選手たちもいるなか、メダルのカギとなったのは…日本テレビ系北京五輪メインキャスターでトリノオリンピック金メダリストの荒川静香さんが解説します。
■3カテゴリーが世界のトップレベルに
ーメダルのカギとなったのは?
「3カテゴリーがトップレベル」だったことです。これまでは男女シングルが得点源となっていましたが、今回、ペアも世界のトップレベルになって、フリー2位でポイントを多くとったことでメダルがぐっと引き寄せられました。2カテゴリーだけでは、なかなかメダルをとるまでに及びませんでしたが、今回は3カテゴリーがトップレベルになり、さらに自己ベストを更新するような躍進的な戦いをしました。団体戦だと感じるようなすべての力を合わせた戦いでした。
■先陣を切った宇野昌磨選手の演技が勇気に
ー日本選手全員が良い演技でつなぎましたね
五輪初出場の選手たちが初めてとは思えないほど堂々とした戦いをできたのは、先陣をきった宇野選手の滑りが大きかったと思います。五輪経験者である宇野選手の、どのように五輪という舞台で演技をするのか、というのを間近で見ることができた初出場の選手たちに大きな勇気になったと思います。
■初出場の鍵山優真選手、樋口新葉選手が好発進
ー初出場の選手にとっては、個人戦に向けて弾みになった?
オリンピックの空気感、どんなイメージを持って滑ればいいのか、団体戦でいい演技をしたことでいいイメージが作り上げられると思います。