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“ボブスレーだけじゃない”ジャマイカ初のアルペンスキー選手 競技開始6年で五輪 元々はDJ

2022年2月13日 21:08
“ボブスレーだけじゃない”ジャマイカ初のアルペンスキー選手 競技開始6年で五輪 元々はDJ
アルペンスキー大回転、46位で初の五輪を終えたジャマイカのアレクサンダー選手 (写真:アフロ)
北京五輪のスキーアルペン男子大回転で13日、ジャマイカ代表のベンジャミン・アレクサンダー選手(38)が出場し、46位で競技を終えました。

アレクサンダー選手はジャマイカ初のアルペンスキー五輪代表。元々は国際的なDJとして活躍していて、32歳でスキーを始めた人物です。

1回目を滑って1位のマルコ・オダーマット選手(スイス)とのタイム差は35秒01。

しかし、アレクサンダー選手が目標としていたのは、フィニッシュラインを割ることでした。

降雪で視界が悪く、有力選手が転倒し、フィニッシュラインにたどり着けない中、アレクサンダー選手はゆったりした動きで、足下を確かめるように滑ります。

そして、見事にフィニッシュラインを割ると、カメラに近づいていくアレクサンダー選手。

「スキーはできないと思っている皆さんへ、冬のスポーツは子どもたちに早いうちに経験させましょう。スキー界を変えよう!ありがとうございました」と一言。

初めての五輪で89人中、2本滑り終えたのは46人で、アレクサンダー選手は46位と最下位でしたが、見事トップ50に入りました。

「人生で一番難しいことをやり遂げたよ。(遅くても)フィニッシュすることが僕には大事だったんだ。すごい選手の中にはフィニッシュラインを割れなかった選手がいるけど、(フィニッシュした)僕はその人たちに勝ったことになるんだよ」