渡辺一平が無念の6位「情けない結果...」 目の前で中国選手が世界新&平泳ぎ3冠 世界水泳選手権/男子200m平泳ぎ
◇世界水泳選手権 競泳男子200m平泳ぎ決勝(28日、マリンメッセ福岡)
世界水泳選手権は28日、男子200m平泳ぎ決勝に出場した渡辺一平選手が2分08秒78で6位。目の前で中国の覃海洋選手に世界記録をたたき出されました。
積極的に前半から攻め100メートルを2番手で折り返す展開。世界記録上回るペースで上位争いを演じましたが、後半大幅に失速。悔しい6位となりました。
レース直後は、「今日できる最大のパフォーマンスができた。家族や友人をはじめ、地元九州で多くの人が来てくれた。楽しみたいという気持ちが一番大きかった。歓声も自分の中で楽しめた」と地元開催を振り返りました。
この種目の元世界記録保持者である渡辺選手。このレースで中国の覃海洋選手が、2分5秒48と世界新記録を更新。今大会平泳ぎ50・100・200メートルで3冠に輝きました。
異次元の泳ぎには「同じアジアの選手が世界記録を更新して、3冠を達成するのを見るとまだまだ努力が必要だし、自分自身の詰めの甘さを痛感し、現状の立場を噛み締めた」と悔しさをにじませました。
さらに「地力の差を見せつけられた。3冠も、僕より圧倒的にレース数が多い中でこの結果。地力はもっともっと離れてるんじゃないかな。日本の平泳ぎを任された身として、情けない結果。正直やれることは精一杯全部やってきたつもりで、この結果。ちょっと一時考えないといけない」と分析しました。
日本のお家芸である200メートル平泳ぎ。今大会、この種目は男女ともにメダルなく終わりました。