「カッコよく行ってほしい」阿部監督 菅野智之メジャー挑戦の“本音” CSファイナル第6戦へ“中3日”の起用示唆
その中で、アメリカのスポーツ専門局、ESPNで報じられた菅野智之投手の海外フリーエージェント(FA)権を公使してのメジャーリーグ挑戦への意向を表明。菅野投手は今シーズン24試合に先発登板して、昨シーズンの4勝を大きく上回る15勝(3敗)、防御率1.67、2度の完投勝利などをマーク。通算4度目の最多勝と2度目の最高勝率(.833)で投手タイトル2冠を獲得するなど、リーグ優勝を呼び込む完全復活の姿を見せていました。
今回、巨人元監督の高橋由伸さんと阿部監督もこの話題に触れ、阿部監督は菅野投手の“挑戦”について言及しました。
高橋さんから「プロ野球ファンみんながビックリするニュース。監督としてはどうなんですか?」と聞かれた阿部監督は一言「監督としてはとても痛い」と回答。
それでも、現役時代にプロ初登板のバッテリーを務めるなど、ずっと近くで菅野投手を見守ってきた阿部監督ならではの思いが出てきました。
「自分の夢だったろうし、FAの権利を行使していくわけですから、そこはね。『夢を追いかけて頑張ってほしい』と言いましたけど。とにかく日本一になって、カッコつけて、カッコ良く(メジャーに)行ってほしいというのが僕の気持ちです。本人もラストチャンスと思って、『行きたいです』と言っていたので。そうなった時の…何と言うのかな、“振る舞い”というものを今年見ていたので。やってくれるんじゃないかなというのは僕は信じてますけどね」
35歳にして新たな環境に飛び込む決断をした菅野投手に、“親心”を見せた阿部監督。
高橋さんは「上原(浩治)は34歳で行ったり、桑田(真澄)さんも39歳に挑戦しているのを見れば、遅すぎるってことはないのかな。やっぱり行くからにはね、向こうでキャリアを終えてくるんだという気持ち、強い気持ちでいてほしいなと思います。中途半端なら『40歳ぐらいで戻ってくるって言うなよ』って言おうかな(笑)」と話しました。
菅野投手は第2戦は7回2失点の好投も敗戦。そして両チーム3勝で迎えた第6戦にも登板予定。阿部監督は「第6戦は(第2戦先発の)菅野も、(第3戦先発の)グリフィンも入ってくれると言っていたので、総力戦で行きます」とコメント。日本シリーズへ向けて全勢力を注ぎ込む巨人、菅野投手の投球にも注目です。
(10月18日放送の日本テレビ『news zero』を再構成)