【高校サッカー全力新聞】徳島市立高校 悲願のベスト4入りへ!「進化したパスサッカー」
■徳島県屈指の公立進学校
「学問」「スポーツ」「芸術」を教育の三本柱に906人の学生が文武両道に励んでいる徳島市立。中でも理数科は徳島県内でも屈指の偏差値を誇り、東京大学、京都大学や医学部をはじめとする難関大学に進学する卒業生を数多く輩出。
あすなろ白書で知られる漫画家・エッセイストの柴門ふみさん、女性ボーカル3ピースバンド「スピラスピカ」のボーカル幹葉さんなど、様々な分野で全国区で活躍する卒業生もいます。
■「進化したパスサッカー 青き伝統のイレブン」徳島市立高校
徳島市立のOBでもある河野博幸監督は「ゴール・点を取ることからチーム作りを始めた。今年は攻めて攻めて最後まで攻めるチーム」と話します。実際、今年のプリンスリーグ四国では最終節を残して首位、得点数63はリーグトップの数字でした。
とりわけ後半に強いチームで、県大会準決勝で実現した徳島商業との「伝統の一戦」では1点ビハインドの後半30分から2点取って逆転勝利するなど、勝負強さも光ります。
伝統のパスサッカーに破壊力のある攻撃が加わった今年のチームについて「守備も“いかに守るか”より“いかに奪うか”にフォーカスしてきた。今までで一番全国の強豪と戦ってきたが、全て攻撃で渡り合えた。国立も目指せる」と河野監督。
98回大会では徳島市立を初のベスト8に導いた徳島の名将が、自身14回目の全国大会で初のベスト4入りを狙います。
その徳島市立のベンチ裏には、たくさんの文字で埋め尽くされた“旗”があります。そこには選手達がそれぞれの自分の思いを綴っています。
そこに「希望」と書いた徳島県出身の主将・笠原颯太選手(3年)は「地元の中学生に“自分達にも徳島市立でキャプテンマークを巻いてプレーすることができる”。そう思ってもらいたい。希望の存在になれれば」と話します。
初戦の対戦相手、明秀日立については「相手が強い方がむしろ気持ちが上がる。勝ちにいきます」と自信を持って語りました。これまで紡いできたパスサッカーに、こだわり続けた攻撃力。進化した新しいパスサッカーで市高旋風を巻き起こします。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/四国放送)