【高校サッカー】山口・高川学園 2大会ぶり国立の舞台を目指す
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2大会前の100回大会では、ぐるぐる回るセットプレー「トルメンタ」を武器に14大会ぶりの選手権ベスト4入りを果たした高川学園。その対戦相手となったのが9大会ぶりに山口県大会決勝まで勝ち上がってきた聖光。今年6月に行われたインターハイ県予選決勝と同じ顔合わせとなりました。
17歳以下日本代表候補のフォワード山本吟侍選手を中心に、長短のパスを織り交ぜながら縦に速い攻撃で相手ゴールに迫る高川学園。前線からのハードワークも持ち味で、決勝までの4試合で36得点1失点と圧倒的な強さで勝ち上がってきました。一方の聖光の中心は山本秀和監督が『ピッチ上の監督』と評するキャプテンの渡根直哉選手。決勝までの4試合で14得点3失点と、センターバックの渡根選手を中心とした粘り強い守備を武器に勝ち上がってきました。
9大会ぶりの組み合わせとなった決勝は試合開始早々から動きます。前半7分に高川学園が右からのコーナーキックを獲得すると、ファーサイドに上がったクロスを山本吟侍選手がヘディングで折り返します。そのボールにゴール前の松木汰駈斗選手が反応し、高川学園が得意のセットプレーで先制します。さらに前半32分。右サイドでボールを受けた田坂大知選手が相手ディフェンダーを1人かわして中にクロスを入れると、ゴール前のこぼれ球を山本吟侍選手が押し込み、2対0とリードを広げます。
エンドが変わった後半は一転、聖光が試合の流れを掴みます。後半19分に味方とのパス交換から抜けだした三好巧大選手がボレーシュート。その直後には西川輝琉選手が強烈なミドルシュートを放ちますが、どちらも高川学園のゴールキーパー高城柊哉選手にセーブされます。その後も聖光が高川学園ゴールに迫りましたが、最後まで集中力を切らさずに守り切った高川学園が5大会連続29回目の選手権全国大会出場を決めました。
高川学園の藤井蒼斗主将は「今年のチームの特徴は、学年にかかわらず選手同士の仲がいいこと。チーム全員でハードワークをして、2大会前のベスト4を超える成績を残したい」と意気込んでいます。
高川学園は12月29日の1回戦で千葉代表の市立船橋と対戦します。
(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/山口放送)