“笑わない男”ラグビー稲垣啓太が「思わず照れた話」 100日後のW杯へ侍ジャパン世界一から刺激
2015年、2019年と2大会連続でW杯に出場した稲垣選手は日本代表のフォワード(FW)最前列『プロップ』として活躍しています。力強いスクラムやタックルなどでファンを魅了するだけでなく、“笑わない男”としても人気を博しています。
5月20日に過去最多の4万人を超える大観衆を集めた国立競技場でのリーグワン決勝で、チームは惜しくもやぶれ準優勝。およそ半年間に及ぶリーグ戦の激闘を終えました。
しかし、稲垣選手は「リーグワンが終わって2日後にはトレーニングを再開した。(日本)代表(でのW杯)が終わるまで休みはいらない。日本代表として100%スイッチが入っています」と心境を明かしました。
出演者からのねぎらいの言葉に「疲れたことはない」と真顔で話す稲垣選手でしたが、こんな一面、ある出来事を紹介された際には、思わず表情を崩します。
リーグワン決勝の後、帰宅した稲垣選手は、なぜか「サングラスを冷蔵庫にしまう」という謎の行動をとっていました。これを妻でモデルの新井貴子(きこ)さんが、冷蔵庫に置かれたサングラスを撮り、SNSに投稿していたのです。
スタジオでは出演者から「やはり疲れていたんですか?」との声が上がると、すかさず「ですから、疲れたことはないです」と返答しますが、「(妻の投稿は)少し恥ずかしいですね。でも妻なりに気遣ってくれたんだと思います。『疲れているんだから少しゆっくりしてね』ということでしょう。妻の優しさが改めて心にしみました」と“笑わない(はずの)男”が照れながら話しました。
前回、2019年のW杯日本大会で日本代表は、稲垣選手の活躍もあり、初のベスト8入りを果たしました。「負けて終わった大会なので満足はしていない。勝って終われるのは優勝したチームだけ。だから目指すのは優勝だけ」と話した稲垣選手。
3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での侍ジャパンの世界一からは大きな刺激を受けているそうです。スタジオで、MLBでの日本人メジャーリーガーたちの活躍を見ると「WBCもそうでしたけど、日本の選手が世界で活躍する姿を見ていると、我々ラグビーも『しっかり結果を残さないといけないな』という強い気持ちが生まれますね」と気を引きしめていました。
さらに稲垣選手は、「もうマインドは100%日本代表のスイッチが入っています。日本代表として『結果』を残せるように頑張っていきたい。皆さんに熱いプレーを見ていただいて、何かを感じてもらえたら、選手としてこれほど素晴らしいことはないと思います。ぜひ、応援よろしくお願いします」と野球に負けない活躍を誓いました。