【森保J振り返る】4年前の就任会見で語っていた戦術「守備では“ハイプレッシャー”と“自陣で固めて”攻撃させない」「フランス代表もまさにそう」
就任会見で名前にちなみ「1」ポーズを見せる森保一監督 写真:日刊スポーツ/アフロ
◇サッカーFIFAワールドカップカタール2022(11月20日~12月18日)
ベスト16の壁を超えることはできなかったが、ドイツやスペインといったW杯優勝国を破る結果をもたらした森保一監督。
4年前の2018年7月26日。
日本代表監督の就任会見で語っていた、決意表明、森保スタイル、を改めて振り返ります。
当時、会見の冒頭で。
「日本代表の勝利のために、世代交代というところ。年代間の融合をはかるということ。魅せられる選手、走れる選手、実力がある選手が生き残っていく世界だと思います。新しい日本代表を築き上げていきたい」
森保監督が、まず強調したのは“世代交代”。
就任してからの期間、トレーニングキャンプを含めて合計122人を招集。W杯メンバーは26人のうち、大会初選出は19人とフレッシュな構成を決断。最年少は21歳・久保建英選手、最年長は39歳・川島永嗣選手と早くから世界で戦う若手と、大舞台を経験するベテランの融合をはかりました。
そして、森保監督が実現したスタイルについても言及。
「速攻もできれば遅攻もできるということ。守備ではハイプレッシャーをかけることもできれば、自陣でしっかりと守備を固めて相手の思ったような攻撃させないようにしたい。勝つためにどうしたらいいか、流れをつかむためにどうしたらいいかということをチームでできるように、選手が判断して選択できるようにそういうサッカーをしていきたいと思います」
「(18年ロシア大会)今回のワールドカップで優勝したフランスもまさにそういう戦い方。彼らは本当に豊富なタレントがいて、攻撃という部分でも、自分たちがやりたいことを表現できるようなチームだったと思いますが、勝つために準決勝だったと思いますが、日本代表が負けたベルギーに対して1点を先制したあと、しっかりと守備を固めながら、しかし守備だけで終わらず攻撃に打って出る。そういう勝つために必要なところ、そういう部分は世界のサッカーから学んでいきたいと思っています」
カタール大会で表現した、強豪国に対しての守備戦術。いわゆる“いい守備からいい攻撃へ”。ハーフタイムでの臨機応変な3バックへの変更など、森保監督は就任当初から目指していたものでした。
「我々のことだけ考えていればこれまでやったことで満足し終わりでいいかもしれませんが、世界や他国はどんどん進化していっているので、すべての部分をレベルアップして、“追いつけ・追い越せ”という気持ちでやっていかなければいけない」
就任当初のキーワードに設定していたのは、世界に対して“追いつけ・追い越せ”。
クロアチア戦後のインタビューでは「ドイツやスペイン、W杯チャンピオンに勝てたということを自信に持ち、さらに、追いつきでなく、追い越せを考えていけば、必ず未来は変わると思います」と話した森保監督。
言葉で振り返ると、日本代表がこの4年間で成し遂げたことは“世界に追いつけ”。
同時に、未来へ目を向けると、日本はいかにして“追い越せ”を生み出せるかがキーポイントとなります。日本と強豪国の大きな差は、ボールを保持しゲームを支配し、かつ再現性のある攻撃の“崩し”ができるか。一方で、ボール保持の戦い方を目指すべきなのか。
今後、日本サッカー協会がいかにかじ取りをしていくのかが、“追い越せ”を生み出す重要な論点になりそうです。
ベスト16の壁を超えることはできなかったが、ドイツやスペインといったW杯優勝国を破る結果をもたらした森保一監督。
4年前の2018年7月26日。
日本代表監督の就任会見で語っていた、決意表明、森保スタイル、を改めて振り返ります。
当時、会見の冒頭で。
「日本代表の勝利のために、世代交代というところ。年代間の融合をはかるということ。魅せられる選手、走れる選手、実力がある選手が生き残っていく世界だと思います。新しい日本代表を築き上げていきたい」
森保監督が、まず強調したのは“世代交代”。
就任してからの期間、トレーニングキャンプを含めて合計122人を招集。W杯メンバーは26人のうち、大会初選出は19人とフレッシュな構成を決断。最年少は21歳・久保建英選手、最年長は39歳・川島永嗣選手と早くから世界で戦う若手と、大舞台を経験するベテランの融合をはかりました。
そして、森保監督が実現したスタイルについても言及。
「速攻もできれば遅攻もできるということ。守備ではハイプレッシャーをかけることもできれば、自陣でしっかりと守備を固めて相手の思ったような攻撃させないようにしたい。勝つためにどうしたらいいか、流れをつかむためにどうしたらいいかということをチームでできるように、選手が判断して選択できるようにそういうサッカーをしていきたいと思います」
「(18年ロシア大会)今回のワールドカップで優勝したフランスもまさにそういう戦い方。彼らは本当に豊富なタレントがいて、攻撃という部分でも、自分たちがやりたいことを表現できるようなチームだったと思いますが、勝つために準決勝だったと思いますが、日本代表が負けたベルギーに対して1点を先制したあと、しっかりと守備を固めながら、しかし守備だけで終わらず攻撃に打って出る。そういう勝つために必要なところ、そういう部分は世界のサッカーから学んでいきたいと思っています」
カタール大会で表現した、強豪国に対しての守備戦術。いわゆる“いい守備からいい攻撃へ”。ハーフタイムでの臨機応変な3バックへの変更など、森保監督は就任当初から目指していたものでした。
「我々のことだけ考えていればこれまでやったことで満足し終わりでいいかもしれませんが、世界や他国はどんどん進化していっているので、すべての部分をレベルアップして、“追いつけ・追い越せ”という気持ちでやっていかなければいけない」
就任当初のキーワードに設定していたのは、世界に対して“追いつけ・追い越せ”。
クロアチア戦後のインタビューでは「ドイツやスペイン、W杯チャンピオンに勝てたということを自信に持ち、さらに、追いつきでなく、追い越せを考えていけば、必ず未来は変わると思います」と話した森保監督。
言葉で振り返ると、日本代表がこの4年間で成し遂げたことは“世界に追いつけ”。
同時に、未来へ目を向けると、日本はいかにして“追い越せ”を生み出せるかがキーポイントとなります。日本と強豪国の大きな差は、ボールを保持しゲームを支配し、かつ再現性のある攻撃の“崩し”ができるか。一方で、ボール保持の戦い方を目指すべきなのか。
今後、日本サッカー協会がいかにかじ取りをしていくのかが、“追い越せ”を生み出す重要な論点になりそうです。