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中澤佑二が解説 クラブW杯準決勝

2021年2月9日 2:00
中澤佑二が解説 クラブW杯準決勝

8日に行われた「FIFA クラブワールドカップ カタール 2020」準決勝で、南米王者・パルメイラスと北中米カリブ王者・ティグレスが激突。

“メキシコの虎”ティグレスが1-0で勝利し、北中米カリブ王者として初めての決勝進出を果たしたこの試合を、サッカー元日本代表の中澤佑二さんが解説しました。

まず注目したのは前半18分、パルメイラスのホニ選手(25)が放った低い弾道のミドルシュート。

惜しくもキーパーに阻まれゴールとはなりませんでしたが、中澤さんは「振りが相当速い。スピードのある右足の振りがないといけない。ボールを浮かないように抑えてシュートを打つのは難しい」と、ホニ選手の鋭いシュートを分析します。

0-0で前半を折り返し、迎えた後半9分。ファールをもらったティグレスがPKのチャンスを獲得します。キッカー・ジニャック選手(35)のシュートは、キーパーの手に当たりながらもゴール。これが決勝点となりました。

このPKについて中澤さんは、「コースはそこまで良くなかった。それでもスピードとパワーがボールにあったから、読んでいたキーパーの手をはじいて決めることができた。PKはコースも大事だが、ボールのスピードとパワーが必要」と話します。

負けたら終わりのトーナメント、プレッシャーのかかる場面でも強気なシュートを決めたジニャック選手の精神面にも勝利のカギがあったと言います。

「とにかくボールスピードが速かった。自信がないと強いシュートは打てない。やはりPKはメンタル。気持ちが8割を占める」。

勝利したティグレスは11日の決勝で、アフリカ王者・アルアハリとヨーロッパ王者・バイエルンの勝者と対戦します。

写真:日本テレビ