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内村航平五輪出場へ 新所属先と再出発

2021年3月17日 14:42
内村航平五輪出場へ 新所属先と再出発

体操の内村航平選手(32)が17日、自動車販売などを手がける「ジョイカル」と、2024年3月まで3年間の所属契約を結んだことを発表しました。

会見を行った内村選手は、「どの業界も本当に大変な思いしてると思うので、アスリートに支援をしてくれるというのは、非常にありがたいなという風に思います」と語りました。

内村選手は、2017年3月から外食チェーン「リンガーハット」と所属契約を結び、“日本初のプロ体操選手”として大会に出場していました。しかし、所属先のコロナ禍における業績悪化の影響を受け、2020年12月に契約が終了していました。

内村選手は、「コロナ禍が自分にも降りかかると思ってなかった。こうして改めて所属契約していただけたことに、非常に感謝しています。所属がなくなり、改めてプロの世界でやっていく厳しさも知れたし、また、所属を契約していただけることのありがたみを知れたので、プロの世界でやっていくことは大変なんだと思った」と、新たな所属先が決まったことに、一安心した様子をのぞかせました。

東京五輪へは、肩のけがの影響もあり、出場種目を鉄棒の1種目に絞った内村選手。2020年12月の全日本種目別選手権・鉄棒で優勝を果たし、自身4度目の五輪出場に弾みをつけました。

東京五輪に向け内村選手は、「やる(開催される)と信じてやっているだけなので、そこに対しての気持ちは変わっていないです。演技でしか僕は返せないと思っているので、しっかりいい演技をして、東京五輪に向けてこれからも頑張っていきたいと思っています」と、開催を信じ、出場権獲得に改めて意欲をみせました。

写真:森田直樹/アフロスポーツ