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アジア歴代2位、7秒50でV 陸上・泉谷

2021年3月17日 22:18
アジア歴代2位、7秒50でV 陸上・泉谷

17日、陸上・日本室内選手権(大阪城ホール)。男子60メートルハードルで、110メートルハードル19年世界選手権代表の泉谷駿介選手(21)が予選で7秒56、決勝では今季世界4位・アジア歴代2位の7秒50という好記録で、立て続けに日本記録を更新して優勝しました。

昨年フライングで失格となった因縁の大会。しかし予選の走りでその悪夢を一掃しました。

昨年の日本選手権王者・金井大旺選手(25)と同組となった予選で、従来の日本記録を0秒05上回る7秒56をマークし、トップでフィニッシュ。この時、先着は泉谷選手だったものの、金井選手も同タイムをマークし、一時日本記録保持者が2人という珍事も起きました。

その予選から3時間後に行われた決勝。110メートルハードルの日本記録保持者・高山峻野選手(26)がフライングで失格となり、スタートがやり直しに。昨年の嫌な記憶がよぎる張り詰めた空気の中、泉谷選手は序盤からスムーズに加速。中盤でトップに立つとそのままフィニッシュ。

タイムは予選を0秒06上回る7秒50のアジア歴代2位の好記録で、さらに日本記録を更新。従来の日本記録を0秒11更新し、初優勝を飾りました。

5日前に、スタートから1台目のハードルまでの歩数を8歩から7歩に減らした泉谷選手。この変更により、地面から強く反発をもらう意識が後半までの勢いにつながったといいます。

さらに「ハム(太もも裏)やお尻の筋力を中心にトレーニングしてきた冬季の成果が出ている。うまくいって良かった」と、記録更新の要因を語りました。

また走り幅跳びもこなす“二刀流”の泉谷選手ですが、東京五輪は110メートルハードルに絞って狙う考えで、「調子を上げて、自己ベストを目指したい。決勝には残りたいと思う」と、夏に待つ大舞台を見据えていました。

写真:YUTAKA/アフロスポーツ
※写真は2020年10月日本選手権