スピードスケート高木美・新濱 好記録続出
20日、日本スケート連盟によるスピードスケート強化部総合競技会(青森・YSアリーナ八戸)が行われました。
この日から始まったオールラウンド部門に平昌五輪メダリストの高木美帆選手(26・日体大)が出場し、リンクレコードに相当するタイムをマークしました。
高木選手が出場したのは500m、1500m、3000m、5000mの総合順位で争われる女子のオールラウンド部門。先週の全日本選抜競技会長野大会で国内最速タイムを連発した時には「良いタイムだったがそれにとらわれすぎないで、さらに超えていきたい」と語った高木選手。それから1週間後、この日は3000mのレースに出場しました。
序盤からハイペースの高木選手は、50秒46と国内記録まで0秒24に迫るラップタイムで600mを通過します。レースの途中、同組の佐藤綾乃選手(24・ANA)にリードを許しましたが、すぐに抜き返し、その後は安定したレース運びを見せました。そのまま差を広げた高木選手は4分3秒48とリンクレコードに相当するタイムでフィニッシュ。500mと合わせ総合順位1位で初日を終えました。
レース後、高木選手は「500mから3000mにイメージを入れ替えて滑ることができた。今回はオールラウンドなので、1本1本ではなくトータルで戦い抜くことが自分の課題。その中ではまずまずの記録だった」と振り返りました。
また、男子のスプリント部門に出場した新濱立也選手(24・高崎健大)は500mを34秒43でフィニッシュし、参考記録ながら国内最高タイムをマークしました。さらに1000mでは1分8秒78と自身が持つ国内記録にあと0秒25の好タイム。新濱選手は2日間の総合得点でスプリント部門1位の結果となりました。
新濱選手は左膝に不安がある状態でのレースでしたが、「狙えるところまで狙いたいという気持ちでレースをしたら、国内最高記録を更新するタイムだったので、ゴールしてビックリ」と答えました。
最終日の21日は、女子オールラウンド部門の1500mと3000m、そして男子オールラウンド部門の1500mと10000mが行われます。