バレー石川祐希 ミラノ密着でみえた“ストイックな姿” しゃもじにまかれたラップの理由は?
■その生活は、すべてバレーのための行動
ミラノに来てからは4年間毎年引っ越しをするという石川選手。「新しい気持ちで毎回臨めるので、前シーズンあまり調子がよくなかったら、もう1回同じ新しい環境で新しい自分をつくった方がプレーにも影響する」とこだわりを明かします。イタリアに来てからは10年間で8回引っ越しをしているとのこと。
自炊の食事は、「飽きないです。栄養がとれればいい」と6年間、夕食はほぼ同じメニュー。メインは肉か魚で白米、具だくさんの野菜スープ、付け合わせのフルーツにヨーグルトと色鮮やな食卓です。
さらに計量器の上には、ラップに巻かれたしゃもじが置かれています。「誰が撮ったんですか(笑)」と赤面しつつ、「ラップがついてると、お米がつかない。ラップがないと、しゃもじにへばりついちゃって、乾燥しちゃうとカピカピになって面倒くさいじゃないですか。それが面倒くさくて」と照れながら独自の時短術を説明。
「時間が欲しいから、節約というか、時間をかけないようにする。(しゃもじを)洗う時も30秒で終わっちゃうと思うんですけれど、セルフケアにかける時間や超音波(治療機器)をもうちょっと、1分やりたいな、とかそういう時に関わってくる」とバレーボールのために行動する、ストイックな一面をのぞかせました。
■「オリンピックは一番価値のある大会」 パリへの思い
日本は、五輪前哨戦ともいえるネーションズリーグで銀メダルを獲得。世界ランク2位で史上最強の呼び声高い。そんなチームを引っ張るのが石川選手です。
直前の合宿は世界ランク1位のポーランドを倒すなど、27日ドイツ戦から始まる本番へ向けて好調をキープ。石川選手は「バレーボール競技の中では、オリンピックは一番価値のある大会。メダルを取る、勝つっていうのは、やっぱり違う。メダル獲得を目標としているのでそれを必ず達成したい」と力を込めました。
(7月22日放送の日本テレビ『news zero』を再構成)