センバツ・九州勢対決は福岡大大濠が雪辱
22日、選抜高校野球大会の3日目、秋の九州大会決勝と同じ顔合わせとなった大崎(長崎)対福岡大大濠(福岡)の試合が行われました。
長崎代表の大崎高校は人口約5000人の島にある高校で、昨秋の九州大会で福岡大大濠を下し初優勝、今大会が春夏通じて初の甲子園出場となりました。
試合は福岡大大濠が主導権を握ります。2回表、1アウト1・2塁とチャンスをつくると、バッターは8番の松尾光気選手(3年)。松尾選手が打ったボールは二遊間を抜けセンター前ヒット、この間にランナーが全てホームインし、福岡大大濠が2点を先制します。
2回裏、福岡大大濠の毛利海大投手(3年)が1アウト1・2塁とピンチを迎えます。しかし、大崎の7番の坂本安司選手(3年)をセンターフライに打ち取り、続く8番の村田慶二選手(2年)を133kmのストレートで見逃し三振、ピンチを切り抜けます。
リズムに乗った毛利投手は大崎打線を3~6回も、全て3人で抑えます。
福岡大大濠が再びピンチを迎えたのは7回裏、大崎の4番の調祐李選手(3年)、5番の田栗慶太郎選手(2年)にそれぞれヒットを許し、2アウト1・2塁の場面。バッターは7番・坂本選手。今度はストレートをセンター前に打ち返され、1点差に詰め寄られます。
しかし、大崎の反撃もここまで。毛利投手の好投が続き、8~9回も打者を3人に抑えた福岡大大濠が1点のリードを守り切り、2-1で勝利、2回戦に駒を進めました。
9回10奪三振1失点の好投を見せた毛利投手は試合後「前回戦ったときに後輩がやられているので、今度は自分が投げて勝ちにつなげようと思いました。甲子園が初めてで力が入る部分があったんですけど、自分の持ち味であるストレートのキレ、さらにチェンジアップがしっかり決まったので、良いピッチングができました」と自身のピッチングを振り返りました。
内野ゴロで討ち取る場面が多かったことについては「低め低めと言われていたので、それがゴロにつながった。セカンドの古川には本当に助けてもらって、そのおかげで自分のピッチングにつながった」と語りました。
26日に行われる2回戦、福岡大大濠は21世紀枠の具志川商業(沖縄)と対戦します。
写真:日刊スポーツ/アフロ