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接戦を制した明豊 2年ぶりの8強進出

2021年3月26日 23:04

26日、選抜高校野球大会の7日目、第3試合で明豊(大分)対市和歌山(和歌山)の試合が行われました。

両チームの先発は背番号「10」を背負う、市立和歌山の米田天翼投手(2年)、明豊の太田虎次朗投手(3年)。両投手ともに落ち着いた投球で、3回までスコアボードに0が並ぶ展開になりました。

試合が動いたのは4回表。明豊はこの回、先頭打者の3番・米田友内野手(3年)が甲子園春夏通算2500本塁打となるメモリアル弾を右中間に放ち、1点を先制しました。

1点を追う市和歌山は5回からエース・小園健太投手(3年)が登板。5、6回を無失点で切り抜けると、6回裏には3番・松川虎生捕手(3年)のセンター前へのタイムリーヒットで同点に追いつきます。

しかし、明豊は7回、5番・阿南心雄外野手(3年)が安打で出塁。その後、犠打、二ゴロの間に三塁に進塁すると代打・竹下聖人選手(2年)が、「必死に食らいついたので、絶対にいいところに抜けろ」という気持ちを込めた打球はレフトへのタイムリーヒットとなり、今秋のドラフト上位候補・小園海斗投手から決勝点を奪います。

その後、両チーム得点がないまま9回へ。何としてでも1点を返したい市和歌山は、5番・平林直外野手(3年)が死球で出塁するが、このチャンスを生かすことが出来ず。緊迫した投手戦を2-1で制した明豊が2年ぶりのベスト8進出を決めました。

勝利した明豊の幸修也主将(3年)は、「無失策で守備からリズムを作ってロースコアで勝てたのは本当に大きい。次戦も強い相手になると思うが、つなぐ明豊らしい野球を見せていきたい」と語りました。

明豊は27日に行われる準々決勝で、智弁学園(奈良)対広島新庄(広島)の勝者と対戦します。

写真:日刊スポーツ/アフロ