空手 染谷真有美“自立”のウラに姉の存在
空手の「組手」で東京五輪代表内定を確実としている女子61キロ級・染谷真有美選手(27 テアトルアカデミー)が7日、リモート会見に臨みました。
東京五輪の代表選考をかけた「プレミアリーグ・リスボン大会(4月30日~5月2日、ポルトガル)」で5位となり、代表内定を確実にした染谷選手。「内定をいただいたことに関してはほっとしているというか、心の準備ができたような感覚を持っている。これまでの空手人生で学んできたこと、経験してきたことなど全てをぶつけたい」と、“本番”へ向けた今の心境を明かしました。
東京五輪の新競技である空手。染谷選手は姉・香予選手(29 テアトルアカデミー)とともに出場を目指してきましたが、姉の出場権獲得はなりませんでした。
「正直、私が東京五輪を目指せるのかというのが分からなかった。でも、選考レースが具体的になって進んでいくにつれて、姉と一緒に出たいという気持ちが強くなって、そう思ったら東京五輪という一生に一度の夢の舞台に自分が立ってみたいという気持ちが出てきました」と、姉妹で目指した東京五輪への思いを明かしました。
さらに、姉妹そろって出場の夢はかないませんでしたが、「空手家としても、人としても、取り組む姿勢をずっと近くで見ていて、尊敬できるというか自分にとっては憧れの存在です」と、一番のお手本である姉への思いを語りました。
そばに姉がいない環境になるからこそ、染谷選手は「いつまでも姉のマネというか、後ろをついて進むばかりでは東京五輪で戦うことは難しいと思う。しっかりいい意味で自立していくことが姉にもいい影響を与えていけると思っている。ともに戦って進んでいくというのも含めて、自分もしっかり自立をして判断力や決断力を高めていきたい」と、自らの成長を誓いました。
“自立”で挑む大舞台へ向け、「最大の目標はやっぱり金メダルを取ること。五輪は世界トップ選手しかいない、しぼられた戦いになるので、1戦1戦とにかく勝つということと、それをしっかりメダルの獲得につなげていく」と、力強く語りました。
写真:アフロ