IOCバッハ会長 ウィンブルドン主催者などを批判「われわれがただの政治の道具となってしまう」
IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長が、スイスで8日に開催された夏季五輪国際競技連盟の総会でロシア選手の出場を禁止したウィンブルドンの主催者とイギリス政府を批判しました。
「イギリス政府が反対し、ウィンブルドンでロシアの選手がプレーすることができなくなりそうだ。こんな決定をすることを許してしまえば、われわれは方向性を見失ってしまう」
さらに「きょうはロシアとベラルーシかもしれないが、あすにはあなたの国が対象になるかもしれない。世界のすべての国から愛されている国など存在しない。これはわれわれの信念の問題です。政府にこうした決定を任せてしまえば、われわれがただの政治の道具となってしまう」と主張しました。
バッハ会長は国際的なスポーツ大会の尊厳を守るのは必要だと話した上で、「国際大会には招待しなければいい。それが無理ならば、個人として、中立な立場として受け入れるべきだ」としています。