◆２日、東京パラリンピック・大会１０日目、車いすテニス女子シングルス準決勝、上地結衣×Ａ・ファン　クート（オランダ）、東京・有明テニスの森

世界ランキング２位の上地結衣選手がパラリンピックでの初の決勝進出を懸け、シングルス準決勝に臨みました。

対戦相手のＡ・ファン　クート選手は、ロンドン大会とリオ大会で銀メダルを獲得。過去２大会、上地選手はこのファン　クート選手に敗れていてまさに宿敵となる相手です。

第１セット、上地選手は相手の得意なフォアハンドを封じるため、相手のバックハンド側にボールを集めてミスを誘い、ゲームカウント２－１でリードします。第４ゲームでは８回のデュースを繰り返す展開となりましたが、ここを制すると勢いそのままに第１セットを６－２で奪います。

第２セット序盤、上地選手は前に出てコートの中から強烈なショットを繰り出すファン　クート選手に苦しめられます。互いにブレークし合う展開が続きますが、第５ゲームで上地選手がキープし、３－２とリード。その後、エンドラインぎりぎりの深い打球や高低差をつけたショットを織りまぜ、ラリーで主導権を握った上地選手は、最後でリターンエースを決め、ストレート勝ちしました。

宿敵に勝利して決めた初の決勝進出。前回のリオでは銅メダルだった上地選手が悲願の金メダル獲得へ王手をかけました。３日の決勝では世界ランキング１位のＤ・デ　フロート選手（オランダ）と対戦します。


写真：ＳｐｏｒｔｓＰｒｅｓｓＪＰ／アフロ